2002 Fiscal Year Annual Research Report
土壌中の重金属元素の挙動に関する数値計算とモデリング
Project/Area Number |
02F00750
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野津 憲治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SVETINA Marta 東京大学, 大学院・理学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | スロベニア / 重金属元素 / 地球化学サイクル / カドミウム / ヒ素 / 環境地球化学 |
Research Abstract |
研究分担者は、スロベニアにおいてカドミウムやヒ素など揮発性の重金属元素の地球化学サイクルのモデリングとこれらの元素の生態系へのこれらの元素の負荷を評価する方法を開発する研究を既に行なっており、ヨーロツパ大陸内部とは異なる環境の日本や台湾における重金属地球化学サイクルのモデリングを行うことを計画して来日し、2002年9月1日から日本で研究を開始した。来日当初は、理化学研究所の設備を借りて海洋地域におけるCdやAsの地球化学サイクルのモデリングを行なうとともにこれらの元素の生態系への負荷を評価する研究を行なった。2002年12月22-27日には台湾の中央研究院地球科学研究所から招待を受け、台湾を訪れ、台湾側研究者を交えて土壌中への蓄積現場を視察するとともに、台湾国立大学と地球科学研究所で講演(The environmental geochemistry studies in Slovenia/the Salek Valley)を行ない、台湾の環境地球化学研究者との研究交流を深めた。なお、スロベニアで行なってきた研究については、東京大学大学院理学系研究科(9月11日)と理化学研究所(10月15日)においても講演を行ない、関連分野の日本の研究者との交流を行なった。また、高エネルギー放射光を用いて環境試料のCdやAsの状態分析を行なう準備も始めている。このほか、環境化学研究に加え、研究代表者の所属施設が推進している始源的な隕石の研究にも参加し、稀ガス同位体の分析を習得しつつある。なお、研究発表は日本での研究成果はまだ出ていないので、研究分担者が2002年度に発表した論文等を記載した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Justin B., Svetina M., others: "Mercury flow diagram for Slovenia"20th European Conference : Society for Environmental Geochemistry and Health. 38 (2002)
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[Publications] Sretina M., others: "A Field study of Cadmium in the Fodder with respect to different geological background"Abstract 6th Int.Symp. Geochemistry of the earth's surface. 384-387 (2002)
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[Publications] Druks P., Svetina M.: "Input fluxes of atmospheric pollutants into environment of the Salek Valley area, Slovenia"4th Mediterranean Basin Conference on Analytical Chemistry. 227 (2002)