2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F00754
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
杉 義弘 岐阜大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HORNIAKOVA Jana 岐阜大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | メソポーラスシリカ / パラジウム / MCM-22 / 固定化2-キノリンイミン / Heck反応 |
Research Abstract |
化学反応プロセスから排出される廃棄物を最小化するために、選択性及び金属あたりの活性の高い錯体触媒と生成物との分離が容易で回収可能な固体触媒の両方の特徴を生かした固定化錯体触媒に関する研究を行う。 固定化担体としては、2-5nmの規則的空孔を有する大表面積のメソポーラスシリカ、MCM-41,FSM-16及びMCM-22、ベータなどのゼオライトを選定し、パラジウムカチオンの関する検討をおこなう。 メソポーラスシリカに固定化した2-キノリンイミン錯体を合成した。これを配位子とするパラジウム錯体を調製し、Heck反応を検討した。触媒活性には顕著な溶媒効果が観測され、特にアミド系溶媒のNMP中で高い活性が観測された。 メソポーラスシリカを担体とする金属パラジウム触媒の調製を検討し、クエン酸の存在下で担持すると高分散になることを見いだした。 特有の構造を有するMCM-22を固定化担体とするために、B-MCM-22の合成法の検討を行った。今後配位子の固定化及びパラジウム等の金属錯体の調製を行う予定である。
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