2004 Fiscal Year Annual Research Report
ドライバーの運転状況に基づく、都市環境での安全交通に関する研究
Project/Area Number |
02F00775
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池内 克史 東京大学, 大学院・情報学環, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WANG W.H. 東京大学, 大学院・情報学環, 外国人特別研究員
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Keywords | ITS / 都市交通 / 交通モデル / 画像情報 / ドライバー特性 |
Research Abstract |
都市環境における交通の安全確保のために、ドライバーの運転状況に基づく交通モデルを作成し、実際の計測データとの比較検討を可能とするアーキテクチャの提案を行った。特に、現代における都市交通の解析とその中で個々の運転者におきる様々な状況について詳細に検討を加え、交通に影響を与える要因を数値化することにより精密なモデルを構築した。本研究ではstrategic, tactical, controlの3層構造モデルを基本としてモデル化を行い、さらに、実際のフィールドでおきている現象の解析を行い、必要に応じて改良、修正を行うことのできるアーキテクチャの提案を行った。また、東京大学国際・産学共同研究センターのサステナブルITSプロジェクトと連携することにより、ドライビングシミュレータを利用して、上記モデルの検証を行う体制も整えた。このプロジェクトと連携することで、ドライバーの個人的特性、すなわち、年齢、疲労度、あるいは、運転における傾向についても解析を行うことが可能となった。この連携においては、まだ本交通モデルやアーキテクチャを実際に同プロジェクトの一部として組み込むことまではできてはいないものの、同プロジェクトの交通流シミュレーションモデルとして本交通モデルを実装することができる可能性は見出すことができた。同プロジェクトのシミュレーションは実際の交通状況に基づいて行うことが可能であるため、未実装な部分はあるものの、本研究テーマに関しては今後の展開も含めて当初の目的に近いものが達成されたといえる。特に、本研究実績のおかげで、今後、同プロジェクトとの連携により、未実装部分の構築を行うことで、提案したアーキテクチャを実現し、さらに、ドライバー特性を含めた交通モデル作成のフィードバックルーチンの検証、交通モデルの高精度化を行う道が開けている。
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Research Products
(6 results)