2003 Fiscal Year Annual Research Report
環太平洋における地盤構造,気候,土地利用の変動が流域スケールでの土砂流出に及ぼす影響
Project/Area Number |
02F00777
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
丸谷 知己 信州大学, 農学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TIANXIN Wei 信州大学, 農学部, 外国人特別研究員(北京林業大学・助教授)
|
Keywords | 土砂災害 / データベース / 土砂生産 / 土砂滞留 / 土砂流出 / 河床変動量 / 黄河 / 長江 |
Research Abstract |
1.日本の土砂災害データの収集解析を行った。 1)日本の土砂災害に関連する文献収集 2)日本の土砂災害に関して刊行された本の収集 3)土砂災害のデータベース作成と災害状況および災害復旧の解析 2.中国の土砂災害データの収集解析 1)土砂流出関連の論文・報告書収集 流域スケールでの土砂生産量、土砂流出速度、土砂滞留量および河床変動量などに関する記述の整理と解析を行い、地域ごとの一般的な傾向を抽出した。 2)土砂災害および災害復旧に関する資料収集 黄河および長江流域において土砂災害を生起した降雨量、流出土砂量などに関する記述を収集し、整理解析した。 3.野外調査 1)九州宮崎県における士砂流出観測流域の視察を行った。ここでの計測および解析システムを見学し、中国における計測システムとの比較を行った。 2)北海道石狩川流域を視察し、流域管理システムを見学した。 3)日中共同研究に参加し、黄河および長江の水・土砂流出実態を調査した。 成果発表 1.毎週開催される研究室ゼミに参加し、4回の口頭発表を行った。(1)中国の土砂流出と災害、(2)中国の2河川における土砂流出の特徴、(3)土砂流出に関する実験的研究レビュー、(4)土砂生産源の土地利用と土砂生産の実態 2.地形学会(大阪)において、中国の土砂移動と地形的特徴に関する研究発表を行った。 3.国際ワークショップ(札幌)において、流域を通じた土砂流出プロセス-中国のケース-を口頭発表した。 4.現在、これらの研究成果をレビューし、学会誌投稿論文を執筆中である。本年12月に投稿予定である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Wei Tian Xin, Jinzhao Zhu, Tomomi Maruatni: "Soil erosion and sediment distribution in small watershed scale on Loess Plateu of Southwest Shanxi province in North China"Proceedings, Ninth International Symposium on River Sedimentation. (In Press). (2004)
-
[Publications] Zhu Jinzhao, Wei TianXian: "Experimental evaluation of runoff and sediment yield at slope and small watershed scale in the Loess Plateau of West Shanxi Province, P.R.China"Proceeding of the International Workshop for"Source-to-Sink"Sedimentary Dynamics in Catchments Scale. 123-132 (2003)
-
[Publications] Wei TianXin, Tomomi Marutani: "Erosion and sediment transport in the west China"Transactions, Japanese Gemorphological Union. 24(3). 341 (2003)
-
[Publications] 丸谷知己: "森林と自然災害「森林サイエンス」分担執筆"川辺書林. 253 (2003)