2002 Fiscal Year Annual Research Report
ゼブラフィッシュの挿入変異生成法による脊椎動物初期発生研究
Project/Area Number |
02F00793
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Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
川上 浩一 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GHISLAINE Morvan Dubois 国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 外国人特別研究員
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Keywords | 分子生物学 / 発生遺伝学 / ゼブラフィッシュ / トランスポゾン / 挿入変異 / 転移酵素 / 遺伝子トラップ / トランスジェニック動物 |
Research Abstract |
メダカゲノムから同定されたトランスポゾンTol2因子を用いて、モデル脊椎動物である小型魚類ゼブラフィッシュにおける効率のよい転移誘発法、遺伝子トラップ法の開発を目的として研究を行った。以下の成果を得た。 (1)Tol2因子を基に、スプライスアクセプター部位、リポーター遺伝子であるGFP遺伝子、SV40のポリAシグナルをもつ新しい遺伝子トラップベクターを構築した。このトラップベクタープラスミドDNAを転移酵素をコードするmRNAとともに、ゼブラフィッシュ受精卵へ微量注入した。これらゼブラフィッシュを成魚に育て、かけあわせにより次世代のゼブラフィッシュを得る。それら次世代ゼブラフィッシュを解析することにより、遺伝子トラップの頻度を明らかにし、遺伝子トラップベクターの有用性を明らかにする実験を開始することができた。 (2)Tol2因子は活性がある転移酵素遺伝子をコードしている。我々は、この酵素遺伝子のcDNAのクローニングに成功してきた。このTol2因子の転移酵素遺伝子のcDNAを、ゼブラフィッシュ細胞で普遍的に発現するプロモーター、及び卵細胞で特異的に発現するプロモーターの下流に組み込んだプラスミドDNAを作製した。これらプラスミドDNAのゼブラフィッシュ受精卵への微量注入を行った。これらゼブラフィッシュを成魚に育て、次世代において転移酵素遺伝子を発現するトランスジェニックフィッシュを同定する。
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