2002 Fiscal Year Annual Research Report
事前の情報提供に基づく同意制度―遺伝資源の取得と利益配分のための基本要素―
Project/Area Number |
02F00830
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
磯崎 博司 岩手大学, 人文社会科学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HIRAKURI Sofia 岩手大学, 人文社会科学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 遺伝資源 / アクセス / 利益配分 / ボンガイドライン / PIC |
Research Abstract |
本研究は、生物多様性条約の下で求められているPIC手続きの具体化のための制度要件を明らかにすることを目的としている。それに向けて、今年度は、ボンガイドラインおよびその他の関連する国際法および国内法について、最新の動向を把握した。また、この分野に関わる研究者に聞き取り調査を行うとともに、関連する国内外の研究会合に参加して論議した。 法令に関する資料および会議動向は、主に、インターネットを通じて入手するとともに、本研究以外の目的で参加した会議の場も通じて入手した。たとえば、ボンガイドラインを補強する支援措置を探ることおよび遺伝資源利用に伴う利益配分を促進する制度を策定するにあたり開発途上諸国の能力構築を考えることを目的として、国連大学高等研究所および国連環境計画により2002年10月にマレーシアで開かれた「遺伝資源へのアクセスと利益配分のための能力構築対策に関する目標設定会合」には、研究代表者および研究分担者が本研究以外の経費で参加を要請されたが、その場を活用して資料を収集するとともに、各国および各機関からの専門家と論議を深めた。 同様に、2003年3月に釧路で開かれた国連研修調査機関と釧路国際湿地センターとの共催による「生物多様性に関する多国間環境条約の実施に関するアジア太平洋地域研修ワークショップ」において、研究代表者は主催者の経費で参加したが、研究分担者は本研究経費で参加し、それぞれ、生物遺伝資源利用に関する国際法制度および遺伝資源利用の際のPIC制度について講演を行い、質疑応答を行った。 また、主要環境条約および主要国際機関によって運営されているミレニアム・エコシステム・アセスメントのうち、法制度に関するセクションおよび生物多様性に関するセクションについて協力を要請され、研究代表者と研究分担者との共同作業によって遺伝資源に関する制度を含めて報告書原案を提出した。 なお、国内レベルでも、関連省庁、産業界および関連研究者への聞き取り調査などを行った。
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