2002 Fiscal Year Annual Research Report
途上国における効果的な水政策,水資源管理を通じての水危機の緩和に係る研究
Project/Area Number |
02F00832
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
片山 浩之 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 講師
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
YUSUF M. A. 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 水政策 / 水資源 / 都市環境 / 公衆衛生 / アジア / 都市間比較 / 発展途上国 |
Research Abstract |
世界的に、近年の急激な都市部における人口増加は大きな社会的課題である。特に、発展途上国においては、公衆衛生に関する社会サービスが十分に行きわたらず、社会格差の拡大につながっている可能性がある。そこで、アジアの4都市-ダッカ(バングラデシュ)、バンコク(タイ)、クチン(マレーシア)、および東京(日本)-を比較し、貧困層の健康被害について検討を行なう。比較項目としては、住居、水供給、下水道、廃棄物収集などが挙げられる。 これらの都市問題について、都市のエコシステムという立場からアプローチし、政策の提案を行なうことを目的とする。 本年度の来日後に研究を開始し、これまでのところ以下の成果を挙げている。 文献調査(継続中)を行ない、研究の二ーズに関して調査を行なった。また、国連大学高等研究所にて研究計画を発表し、国内外の研究者らと都市の環境問題に関する研究について意見を交換した。また、メコン河委員会主催の大河川シンポジウムに出席し、国際河川に関する知見および都市の環境と水のかかわりについて最新の知見を収集した。バンコク市庁を訪問し意見交換を行なった。また、ダッカ市を訪問し、健康福祉省、環境森林省、電力省、科学通信省などの関連省庁を訪問し、高級官僚と意見交換した。世界水フォーラムに参加し、世界各国から来日した研究者らと環境問題に関する知見を交換し、今後の研究の方向性について有意義な討論を行なった。
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