2002 Fiscal Year Annual Research Report
共通の歴史文化を持つが,多民族国家として政治的不安定の問題を抱える南アジア諸国のパラドックスの研究
Project/Area Number |
02F00834
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
横田 洋三 中央大学, 法学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RIZAL Dhurba 中央大学, 法学部, 外国人特別研究員
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Keywords | ブータン難民 / 難民の区分け / 受け入れキャンプ / 再定住 / 国連難民高等弁務官事務所 / UNHCR / 民主的独裁者 / 立憲専制政治 |
Research Abstract |
この研究の目的は、外国人特別研究員ドゥルバ・リザール氏が、「共通の歴史文化を持つが、多民族国家として政治的不安定の問題を抱える南アジア諸国のパラドックス」を分析し、政治的社会的安定を確立し、発展の動きを確実にするための条件を模索することにある。 このために、今年度は、南アジア諸国の歴史、文化、宗教、政治に関する文献を購入または入手し、基礎的な研究を進めるとともに、「ブータンおよびブータン難民問題」および「UNHCRとブータン難民問題」に関するレポートをまとめた。 また、リザール氏は、平成15年3月、京都大学、大阪大学および広島大学を訪問し、専門分野の研究者と協議して研究上の多くの示唆を得るとともに、貴重な資料を入手することができ、来年度の研究に向けての準備も行うことができた。 研究代表者(横田)は、南アジア諸国の、とくに貧困問題および人権問題に焦点を当てて研究を進め、とくにミャンマー(ビルマ)の政治経済情勢と民主化の問題について、若干の問題点を整理し、さらに、平成15年5月にブラジルのサンパウロで開催されるユネスコ主催の「貧困と人権」セミナーのための「アジアの貧困と人権」に関する報告準備を進めた。 また、研究代表者は、平成15年8月にジュネーブで開催される国連人権促進保護小委員会において、「貧困と人権」に関する報告書の内、「アジア」の部分を担当することになり、この執筆の準備を進めた。
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