2002 Fiscal Year Annual Research Report
白亜紀・古第三紀の生物事変におけるミランコビッチ的時間スケールの気候変動の解明
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02F00914
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
海保 邦夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CRAMER Benjamin 東北大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ミランコビッチサイクル / 白亜紀 / 第三紀境界 / 暁新世 / 始新世境界 |
Research Abstract |
1.コンピュータープログラミングにより、暁新世-始新世境界の生物絶滅イベントにおけるミランコビッチ層序を確立する研究を引き続き行った。 2.白亜紀末-第三紀初頭におけるミランコビッチ層序の確立を、スペインのカラバカのコア試料(海保採取)により行った.コア試料を縦に2分割し、写真を撮った.堆積物の磁気強度と色の変化を測定した.炭酸塩の炭素酸素安定同位体比測定用試料、微化石用試料、元素分析用試料をコアから採取した。ラトガーズ大学の安定同位体比研究室に炭素酸素安定同位体比測定を依頼した。 3.カラバカの暁新世-始新世境界のミランコビッチサイクルをCramer(2002:博士論文)の深海掘削試料のミランコビッチサイクルに対比するため、コア試料を縦に2分割し、写真を撮った.炭酸塩の炭素安定同位体比測定用試料をコアから採取し、ラトガーズ大学の安定同位体比研究室に依頼し、分析結果を3月末に得る。微化石用試料、元素分析用試料もコアから採取した。堆積物の磁気強度と色の変化を測定した.暁新世-始新世境界の温暖化の期間の約2万年サイクルのミランコビッチサイクルの気候変動への影響の研究を開始した. 4.白亜紀末-第三紀初頭の深海掘削(ODP/DSDP)試料の堆積物コアの写真を大平洋、大西洋、インド洋の6地点から、炭素酸素同位体比測定用試料をインド洋の1地点から請求し、それらの写真と試料を得た. 5.白亜紀末-第三紀初頭の周期的層序研究のために、文献調査を行った。
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Research Products
(1 results)