2003 Fiscal Year Annual Research Report
白亜紀・古第三紀の生物事変におけるミランコビッチ的時間スケールの気候変動の解明
Project/Area Number |
02F00914
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
海保 邦夫 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CRAMER Benjamin S. 東北大学, 大学院・理学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ミランコビッチサイクル / 気候変動 / 生物事変 / 大量絶滅 |
Research Abstract |
1)試料採取と測定 海洋掘削計画Site 762における白亜紀-第三紀境界の試料を得た。安定同位体比分析中。 海洋掘削計画Sites 761,762,1209,Sites 525,527,528,577の白亜紀/第三紀境界セクションの堆積物の色分析を研究中。 ベルギー南部のホニーとシンシンのフラスニアン/ファメニアン境界の磁化率測定を行なった。 後期ペルム紀の初頭と末の大量絶滅を記録した中国のライビンとメイシャンの地層の磁化率測定を行なった。 2)データ解析: スペインのカラバカの暁新世/始新世境界の掘削試料の色と磁化率に記録されたミランコビッチサイクルの解析を行なった。 暁新世/始新世境界の極端温暖化を記録した堆積物へミランコビッチサイクルに基づく時間スケールを入れることを行なった。 ミランコビッチサイクルと炭素同位体記録の間の関係を調べるためのボックスモデルの構築を行なった。 ミランコビッチサイクルから時間スケールを求めるためのコンピュータープログラムの開発を行なった。 後期ペルム紀の初頭大量絶滅を記録した中国のライビンの地層へミランコビッチサイクルに基づく時間スケールを入れることを行なった。 3)調査旅行: 2003年6月:ベルギーのホニーとシンシンのフラスニアン/ファメニアン境界の磁化率測定 4)会議 2003年6月:スペインのカラバカの生物事変国際会議で4件の成果発表を行なった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Cramer, B.S., Wright, J.D., Kent, D.V., Aubry M.-P.: "Orbital climate forcing of δ^<13>C excursions in the late Paleocene-early Eocene (chrons C24n-C25n)"Paleoceanography. 18. 1-25 (2003)
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[Publications] Kent, D.V., Cramer, B.S., Lanci, L., Wang, J.D.他2名: "A case for a comet impact trigger for the Paleocene/Eocene thermal maximum and carbon isotope excursion"Earth and Planetary Science Letters. 211. 13-26 (2003)
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[Publications] Kent, D.V., Cramer, B.S., 他4名: "Reply to a comment on "A case for a comet impact trigger for the Paleocene/Eocene thermal maximum and carbon isotope excursion""Earth and Planetary Science Letters. 217. 201-205 (2003)
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[Publications] Dupuis, C.他9名(7番目にCramer): "The Upper Paleocene-Lower Eocene of the Upper Nile Valley Part1, Stratigraphy"Micropaleontology. 49 supplement No.1. 41-59 (2003)