2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F02283
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
二木 博史 東京外国語大学, 外国語学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BORJIGIDAI Uyunbilig 東京外国語大学, 外国語学部, 外国人特別研究員
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Keywords | モンゴル史 / 南モンゴル / 政治史 / モンゴル語史料 / マンジュ語史料 |
Research Abstract |
17世紀前半の南モンゴル政治史の研究の最終年度として、ひきつづき資料の収集、分析につとめるとともに、成果をとりまとめるための作業をおこなった。 研究代表者は、2004年5月に北京で開催されたモンゴル語資料研究の国際シンポジウムと、同年8月にモスクワで開催された第37回国際アジア・北アフリカ研究会議に参加し、清代モンゴル史に関わる研究発表をおこない、研究者と意見の交換をおこなった。また学会参加の機会を利用して、北京の国家図書館、ロシア科学アカデミー東洋学研究所ペテルブルク支部等で、本テーマに関わる資料の収集をおこなった。 研究代表者は、学会出席とは別に、5月、12月にモンゴル・ウランバートルの中央文書館、9月に中国の北京・フフホトの諸機関で資料収集に従事した。 研究分担者は、5月に亜細亜大学で開催された日本モンゴル学会春季大会で「ハラチン万戸とアイシン国」、8月には内モンゴル・フフホトの内モンゴル大学主催のモンゴル研究国際会議で「チャハル・ウルスの位置と移動範囲」のテーマで、研究発表をおこない、研究者と意見の交換をおこなった。学会参加の機会を利用して、8月にはフフホトの諸機関でモンゴル語史料の調査をおこなった。 研究分担者は、6月に京都大学図書館で、清代モンゴル史に関わる漢語の資料の収集をおこなったほか、東洋文庫、東京大学東洋文化研究所等でも、おおくの関連資料をあつめた。 研究代表者は、このテーマともふかく関わる論文を収録したモンゴル研究論文集『蒙古的歴史与文化』を内モンゴル人民出版社から漢語で刊行した。ほかにモンゴルにおけるアーカイブズの公開の現状について『歴史学研究』に論文を発表した。 研究分担者は、17世紀の南モンゴルの大集団ハラチンの最初の本格的な研究である『喀喇沁万戸研究』(漢語、全216ページ)を完成させ、2005年に出版する準備をすすめている。このモノグラフの完成によって、本課題の所期の目的は、ほぼ達成された。
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Research Products
(3 results)