2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02F02302
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
小林 秀行 国立天文台, 電波研究部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ISHITSUKA IBA J.K. 国立天文台, 電波研究部, 外国人特別研究員
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Keywords | 晩期型星 / 電波干渉計 / 位置天文学 / VLBI / AGB星 / メーザー天体 |
Research Abstract |
我々は、天体メーザー源の位置観測を通じて銀河系の構造と力学を明らかにする新観測装置VERA(VLBI Exploration of Radio Astrometry)の立ち上げを進めているが、VERA計画は多数の天体のメーザー源を大気位相揺らぎの影響を除去しつつ多基線で定期的に多数回観測する大規模な観測プロジェクトとして、星生成及び漸近分枝星研究にとっても決定的に重要なデータを提供する。イシツカ氏と共同して、VERAによるこの方面の研究の第一歩として、漸近分枝星からのはじめは等方的な質量放出流を双極的に変える「絞り込み」メカニズム及び星生成における分子雲コアの初期段階の解明をめざす。 VERA計画は立ち上げ時期も無事終了し、試験観測段階を進めているが科学的な面で世界でも注目される結果が期待されている。試験観測データもようやく相関処理も出来る様になり、これからこの観測データの解析を進める段階である、VERA計画で目標としている制度を達成するには解析方法も重要であるので現段階では解析に重点をおいている。イシツカ氏に解析してもらいメーザー源である星の研究も進めてもらう予定。 そしてイシツカ氏が進めているペルーの32mアンテナ計画を進めていく必要がある。ペルーに設置されている通信用アンテナの性能を評価し、電波天文観測に使用できるかどうかの検討を行った。これにより、6GHz帯のメタノールメーザー天体の観測を中心として使用するためのシステム設計を行った。さらに、サイトの評価用のラジオメータの調整および性能確認を行った。
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