2004 Fiscal Year Annual Research Report
複雑な鉄筋コンクリート構造物の腐食検出のための境界要素逆解析
Project/Area Number |
02F02323
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
青木 繁 東洋大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RIDHA M 東洋大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | コンクリート / 鉄筋 / 腐食 / 検出 / 境界要素法 / 逆解析 / 複素アドミッタンス / 磁場計測 |
Research Abstract |
前年度に国際学術誌The Journal of Science and Engineering CORROSION (NACE)に投稿した磁場計測による腐食検出のための境界要素解析に関して、査読委員からの示唆に基づいて解析を追加した。その結果、最終的に掲載可となった。巻号ページは未定である。 コンクリート内部の鉄筋腐食部分の近傍には、しばしば微細な多くの亀裂などを含む場合がある。亀裂を含む領域はその他の領域とアドミッタンスが異なるため、コンクリートは不均一となる。このような場合の鉄筋腐食を検出するために、領域分割境界要素法を開発した。まず、直流を印加してコンクリート表面の電位分布を測定する場合の順解析のために、アドミッタンス(実数)の3次元領域分割法を開発し、つぎに、交流を印加する場合のために複素アドミッタンスが異なる3次元領域分割法を開発した。 鉄筋を持つコンクリートの試験片からコンクリートの複素アドミッタンスを決定するための境界要素逆解析を行った。また、鉄筋とコンクリートの間のインピーダンスも同時に決定できるようにプログラムを改良した。 磁場計測による腐食検出用鉄筋コンクリート試験片、亀裂を含む不均一鉄筋コンクリート試験片、複素アドミッタンスと複素インピーダンスを決定するための鉄筋コンクリート試験片および鉄筋の応力またはひずみが腐食に与える影響を調べるための試験片を製作し、実験を行った(一部未完。引き続き実施中)。
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Research Products
(3 results)