2003 Fiscal Year Annual Research Report
温度ストレスに応答する植物トランスポゾンの転移制御に関わる分子機構
Project/Area Number |
02J00614
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
橋田 慎之介 北海道大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | キンギョソウ / トランスポゾン / Tam3 / 低温ストレス / DNAメチル化 / メチル化阻害剤 / Tam3転移酵素タンパク質 / 酵母2ハイブリッドスクリーニング |
Research Abstract |
本年度得られた研究成果は次の通りである。 [1]メチル化シトシンとTam3転移との関連性 メチル化阻害剤である5-aza-cytidineとエチオニンを併用し、キンギョソウカルスに低メチル化を誘導した後、Tam3の転移挙動の調査を行った。しかしながら、Tam3配列の低メチル化は確認された一方、転移の活性化は検出されなかった。そこでメチル化と転移活性の因果関係を解明すべく、低温ストレス条件下でもTam3転移活性化が起こらない系統とメチル化プロファイルの比較を行い、「低温ストレス条件下での脱メチル化はTam3転移酵素タンパク質(Tam3-TPase)に依存する」、「脱メチル化はTam3転移酵素タンパク質結合サイトのシトシンに生じる」事を明らかにした。 [2]Tam3-TPaseの発現解析 抗Tam3-TPase抗体を作成しウェスタン解析を行い、非ストレス条件下でも完全長Tam3-TPaseと推定されるバンドを検出した。 [3]酵母2ハイブリッドスクリーニング用キンギョソウcDNAライブラリーの作成 Tam3-TPaseと相互作用するキンギョソウタンパク質を同定するため、キンギョソウcDNAライブラリーを構築した。今後、酵母2ハイブリッドスクリーニング法によって相互作用因子を同定する。
|
Research Products
(1 results)