2002 Fiscal Year Annual Research Report
植食性動物プランクトンにおけるファシリテーション効果
Project/Area Number |
02J01219
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
牧野 渡 京都大学, 生態学研究センター, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 動物プランクトン / 植物プランクトン / ファシリテーション |
Research Abstract |
本研究の主体は動物プランクトンの飼育実験なので、研究初年度にあたる平成14年度は、飼育装置のセットアップに重点を置いた。具体的には、京都大学生態学研究センター内の恒温室に、(1)動物プランクトンの餌となる植物プランクトンの培養装置、(2)動物プランクトンの飼育装置、をそれぞれ設置した。(1)では植物プランクトンの量だけでなく質(炭素:リン比、炭素:窒素比、リン:窒素比など)も操作するため、ケモスタットと一般に呼ばれる連続培養装置を構築、これとマルチチャンネルポンプを使用し、培地組成と培地の供給速度を同時に調節できるように工夫した。植物プランクトンには緑藻の一種であるScenedesmus acutusを用いているが、今後はこれに加えて珪藻類(Cyclotella)の購入も検討している。一方(2)では、ガラス容器を用いてミジンコ(Daphnia)を含む動物プランクトンの継代飼育を行っている。そして現在、ミジンコを用いた予備実験を行っているが、この結果により、本実験用飼育水の前処理に用いる動物プランクトンの密度や餌の量などを決定する。予備実験が済み次第、本実験を開始する。
|