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2002 Fiscal Year Annual Research Report

ウエルシュ菌イプシロン毒素の作用するレセプターの同定と細胞障害機構の解明

Research Project

Project/Area Number 02J02787
Research InstitutionKagawa Medical School

Principal Investigator

嶋本 聖子  香川医科大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)

Keywordsウエルシュ菌 / Clostridium perfringens / イプシロン毒素 / 毒素活性発現機構 / 特異的レセプター / 酵母two-hybrid法 / コンタクチン
Research Abstract

ウェルシュ菌の産生するイプシロン毒素はマウスにおける致死量が1ngであり、強力な致死活性を有する。しかし本毒素の致死活性発現機構、特に標的細胞や分子機構に関しては不明である。我々はこれまでに、本毒素を非感受性細胞(COS-7細胞等)に投与しても、本毒素の細胞膜への結合及び細胞死が共に起こらないことを示したことから、特異的レセプターへの結合が本毒素の毒性発現の第一段階であると考えている。そこでイプシロン毒素の致死活性発現機構を分子レベルで解明するために、本毒素の特異的レセプターの同定を試みた。我々はこれまでに、本毒素がマウス体内において脳に蓄積することを見出し、さらにそのレセプター分子がタンパク質性であることを示す結果を得ていた。よって、酵母two-hybrid法により、イプシロン毒素をBaitとして、マウス脳のcDNAライブラリーからレセプター遺伝子を検索した。その結果、脳組織の細胞接着分子の一種であるコンタクチンを陽性クローンとして得た。一方、我々はこれまでに本毒素が脳細胞の細胞膜上において、ラフト(シグナル伝達の中継点として働くマイクロドメイン)に集積する結果を得ていた(J Biol Chem(2002)277, Miyata et al.)。陽性クローンとして得られたコンタクチンは、ラフトに存在することが明らかにされており、我々の得た特異的レセプターに関する傍証と一致する。我々はコンタクチンを本毒素のレセプターcandidateとみなし、現在、このコンタクチンのcDNA全長を非感受性細胞COS-7で発現させてイプシロン毒素の結合性および細胞死作用について解析中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Miyata S: "Clostridium perfringens epsilon-toxin forms a heptameric pore within the detergent-insoluble microdomains of Madin-Darby canine kidney cells and rat synaptosomes"The Journal of Biological Chemistry. 277(42). 39463-09468 (2002)

URL: 

Published: 2004-03-26   Modified: 2016-04-21  

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