2003 Fiscal Year Annual Research Report
持続的森林管理に向けたメソ・スケールでの生態的立地区分による森林配置の適正化
Project/Area Number |
02J03095
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
光田 靖 宮崎大学, 農学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 生態的立地区分 / ゾーニング / メソ・スケール / GIS / 森林配置 / 持続的森林経営 |
Research Abstract |
平成15年4月にウィーンで開催された国際学会「Decision support for multi purpose forestry」において1年目の成果を発表した.この研究発表では時間・空間概念を整理し,階層構造的なゾーニングシステムの全体像を提示した.発表に対して様々な海外の研究者からコメントをもらい,議論を深めた.なお,この研究成果はForest Ecology and Management誌に投稿準備中である. 平成15年6月に国際景観生態学会日本支部会において「森林利用における立地依存性の解析-宮崎県における事例研究-」というタイトルで研究発表を行った.この研究発表では研究の最終目標である適正な森林配置への誘導計画を策定する際に必要となる基礎情報として,どのような自然的な立地条件下で人工林化が進んできたのかを明らかにした.また,この研究成果は景観生態学会誌に論文として投稿し,現在審査中である. 平成15年10月に日本林学会九州支部大会において「数値地形情報を用いた宮崎県の地位指数の推定」というタイトルで研究発表を行った.この研究発表ではこれまで狭い範囲で収集されたデータを用いて推定してきた地位指数を,研究のスケール概念に合わせるべく広域のデータを用いて地位指数を推定するモデルを作成した. どのような気象,地質および地形においてブナ林が成立するのかをロジスティック回帰によりモデル化した.この様なモデリングを様々な樹種に適用することで,種の多様性を指標する軸として利用できる可能性が示唆された.なお,本研究は共同研究者により平成15年10月の日本植生学会において発表された.
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Research Products
(1 results)