2004 Fiscal Year Annual Research Report
持続的森林管理に向けたメソ・スケールでの生態的立地区分による森林配置の適正化
Project/Area Number |
02J03095
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
光田 靖 宮崎大学, 農学部, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 生態的立地区分 / ゾーニング / メソ・スケール / GIS / 森林配置 / 持続的森林経営 |
Research Abstract |
2004年4月に第115回日本林学会大会において「森林区分のための「森林の機能」の概念整理」というタイトルで発表した.この中で,これまで行ってきたゾーニングに関するスケールおよび「森林の機能」について概念の整理を行い,共通認識を持つ必要を強調した. 2004年7月にスコットランドForest Researchを訪問し,生態的立地区分を基礎とした林業経営意思決定支援システムの先進事例を視察した.また,システムを開発した研究者と共同研究を行うこととなり,共著者として論文を執筆した.現在,Forest Ecology & Management誌に投稿中である. 2004年8〜9月に九州大学北海道演習林において現地調査を行った.この調査より得られたデータを用いて,植生群落タイプ分けを行い,群落タイプと地形との関係解析を行った.その結果,水分環境の傾度に沿って4つの群落タイプが認識された.また,この4つの群落タイプは露出度,集水面積および夏季日射量により80%の精度で分類が可能であった. 2004年10月に第60回日本林学会九州支部大会において「数値地形情報を用いた宮崎県スギ地位指数の推定(II)」と言うタイトルで発表した.地位指数推定モデル構築に際して,地形のスケールを考慮に入れることの必要性について考察を行った. これまでの研究成果を総合して,森林配置の適正化のためのゾーニング意思決定支援システムを構築した.また,これを宮崎県および九州大学北海道演習林へと適用した.これらの成果は報告書に記載した.
|
Research Products
(1 results)