2002 Fiscal Year Annual Research Report
持続的森林経営に向けたメソ・スケールでの生態的立地区分による森林配置の適正化
Project/Area Number |
02J03095
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
光田 靖 宮崎大学, 農学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 生態的立地区分 / ゾーニング / メソ・スケール / GIS / 森林配置 / 持続的森林経営 |
Research Abstract |
平成14年6月に国際景観生態学会日本支部会において「国土数値情報を利用した土地利用およびその変化パターンの立地依存性の解析」というタイトルで研究発表を行った.この研究発表では研究の最終目標である森林配置の適正化を図り,その森林配置への誘導計画を策定する際に,人間の活動がどのように自然的な立地条件に制約を受けるのかを明らかにした.また,この研究成果は国際景観学会日本支部会報に論文を投稿し,現在審査中である. 平成14年10月に日本林学会九州支部大会において「既存のGISデータを利用したゾーニング」というタイトルで研究発表を行った.この研究発表では本研究課題全体のフレームワークを,新たに施行された森林計画制度との関連を示しながら紹介した. 平成14年12月にはニュージーランドへ渡り,現地の研究者と議論を交え,生態的立地区分において重要な部分を占める地表撹乱のGISによるモデル化に関して情報を収集した. 平成15年3月には日本林学会大会において「生態的立地区分によるメソ・スケールでのゾーニング」というタイトルで研究発表を行う予定である.この研究発表ではゾーニングにおけるスケール概念を整理するとともに,各スケールに合わせた生態的立地区分手法およびそのGISデータ整備に関して考察を加える.これまでその必要性は認識されていたものの,具体的な手法やデータについてあまり議論が進んでいない階層構造的なゾーニングについて踏み込んだ議論を行う.また,その一環として同学会において,ゾーニング手法に関するものとして「潜在的生物多様性から見た微地形スケールのゾーニング」と題して,生態的立地区分の根幹となる林地生産力推定モデルの構築に関して「南九州におけるDEMを用いたスギ地位指数推定」と題して,それぞれ共同研究者が研究発表を行う.
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