2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02J05541
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小尻 智子 名古屋大学, 工学研究科・情報工学専攻, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 協調学習 / 教育支援システム / 助言生成機構 / 教材データベース / face-to-faceインタフェース / エージェント |
Research Abstract |
我々は,学習者が目的に応じて自由に様々な学習形態を形成可能な適応型協調学習環境をウェブ上に構築することを目的としており,学習環境内の擬似学習者,グループを管理する教師,個人に対するアシスタントの3種類のエージェントから構成される学習環境の枠組みを提案している.これまで,グループを管理する教師の役割を果たすエージェントの学習状況把握機構として,学習グループのモデル化に焦点をあてて研究してきた.本年度は学習グループモデルから検出した学習の膠着状態をもとに,関数の問題に対象を限定し,渡邉の知識管理モデル[1]を基に補助図形を用いて積極的に学習を進行させるような助言の生成機構を提案した.また,学習状況に適した補助図形を助言として提示するため,グループの描いた図から導出されている導出過程を特定するための図の概念モデルも提案した.この助言生成機構に関しては,電子情報通信学会の研究会,及びFITにて成果を報告している. また,学習者に人間の学習者と一緒に学習していると実感させ,さらに膨大な情報の中から適切な情報を獲得させることを目的に,疑似学習者の役割を果たすエージェントの機構として他人を意識可能なヒューマンインタフェースを構築した.本インターフェースでは,個々の学習者の注目行為を把握するために議論への発言履歴から学習者の他の学習者に対する注目をモデル化し,ネットワークカメラ4台を購入して学習者が注目している学習者の画橡を自動的に取得して表示するインタフェースを実現した.このインタフェースに関しては,電子情報通信学会の研究会,及びICCEにて成果を報告している. [1]T.Watanabe : "A Knowledge Handling Model in Educational Activity", Proc.of E-Learn 2002, pp.2380-2384
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