2002 Fiscal Year Annual Research Report
高性能広域計算基盤Gridに対するユーザ透過なポータルシステムの構築
Project/Area Number |
02J06767
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
鈴村 豊太郎 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | グリッド / ポータル / 科学技術計算 / Ninf / Globus / ポートレット |
Research Abstract |
近年,グリッド技術が成熟するにつれて,より高位のインタフェースであるグリッドポータルと呼ばれる機構の必要性が認識されつつある.グリッドポータルとは,特別なソフトウェアサポートを持たないクライアントからグリッド上のアプリケーションを使用することを可能にするシステムである.特別なソフトウェアを使用しないという要請から,インタフェースとしてはWebブラウザを用い,プロトコルにはhttp(もしくはhttps)を用いるのが一般的である. 今年度、このグリッポータルの開発を支援する為のツールとして,ポータルに必要となるユーザインタフェースの自動化とバックエンドのグリッドアプリケーションの開発を支援するツールNinf Portalの開発を進めた。 Ninf Portalでは、ポータルの管理者が事前に提供したアプリケーションのみがポータル上で使用可能である.しかし,使用可能なアプリケーションが限定されてしまい,すべてのユーザの要求を満たすポータルを作成することは管理上困難である.よって,ポータル上でユーザが動的にグリッドアプリケーションとそのユーザインタフェースの作成できる環境が必要である.よって、グリッドポータルにおける動的なアプリケーションの開発実行環境のアーキテクチャの設計及び開発を行った。具体的には,Ninf-GのクライアントAPIにJavaバインディングを実装し,そのバインディングを基盤に,スクリプト言語Pythonのインタフェースを実装した.次に,ポータル上でそのスクリプトインタフェースを用いてグリッドアプリケーションを記述し,ページのフォームにユーザインタフェースの情報を入力することによって,動的にユーザに特化したアプリケーションの生成を支援する環境のアーキテクチャの設計を行なった.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Toyotaro Suzumura, Hidemoto Nakada, Satoshi Matsuoka: "The Ninf Portal : An Automatic Generation Tool for Grid Porta"Joint ACM Java Grande-ISCOPE 2002. 1-7 (2002)
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[Publications] Toyotaro Suzumura, Hidemoto Nakada, Satoshi Matsuoka: "An Automatic Generation Tool for Grid Portals"CCGrid 2003. (発表予定). (2003)
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[Publications] 鈴村 豊太郎, 中田 秀基, 松岡 聡, 関口 智嗣: "動的なアプリケーション開発実行を可能にするグリットポータルアーキテクチャ"並列/分散/協調処理に関するサマー・ワークショップ・Swopp2002.