2002 Fiscal Year Annual Research Report
反復発作性失調症2型(EA2)のモデルマウスの作製および治療法の検討
Project/Area Number |
02J10998
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
松田 嘉弘 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 反復発作性失調症2型 / EA2 / カルシウムチャネル / α1A |
Research Abstract |
すでに作製済みのEA2の変異をもつES細胞をマイクロインジェクション法によりマウス初期胚に導入し、偽妊娠雌マウスの子宮に移植することでキメラマウスを得た。しかしながら、同様の方法を用いた他のノックインマウスで、変異を持つタンパクおよびRNAの発現が低いことがwestern blot法およびNorthern blot法により確認された。この原因として考えられる理由の1つに、ターゲティングベクターに組み込んでいたポジティブセレクション用のハイグロマイシン耐性遺伝子が影響している疑いが持たれている。そこで今回作製したEA2キメラマウスにおいても同様に、変異タンパクの発現が低い可能性が十分考えられることから、はじめからこの遺伝子を取り除くことにした。今回用いたターゲティングベクター上のハイグロマイシン耐性遺伝子はFRTサイトで挟んでおいたことから、FLPeのトランスジェニックマウスとこのハイグロマイシン耐性遺伝子を持つEA2キメラマウスを掛け合わせ、FLPe/FRT systemによりハイグロマイシン耐性遺伝子を取り除いた。この掛け合わせによって生まれたマウスのうち、EA2キメラ、ハイグロマイシン耐性遺伝子ネガティブ、FLPeポジティブのマウスをPCR法によってセレクトし、次にこのマウスをB6マウスと掛け合わせ、今度はEA2キメラ、ハイグロマイシン耐性遺伝子ネガティブ、FLPeネガティブのマウスを得ることができた。現在、EA2キメラでハイグロマイシン耐性遺伝子を持たないこのマウス同士を掛け合わせているところである。
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