2003 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子解析のためのDNAフローアレイの開発に関する研究
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02J11095
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
近藤 智子 (古屋 智子) 山口大学, 大学院・医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | SNPs / フローサイトメトリー / フローアレイ / High-throughput analysis / 蛍光 / ゲノム |
Research Abstract |
テーラーメイド医療やゲノム創薬に必要な情報としてSingle nucleotide polymorphisms(SNPs)が注目されており、我々は近年、注目されてきているフローアレイ技術をこのSNPs検出に応用できないかと研究を重ねてきた。 本研究は複数のSNPsをhigh-throughputかつ簡便にフローサイトメーターで可能にしようとするものである。具体的にはビーズ上に固定したオリゴヌクレオチドプローブと蛍光標識されたサンプルDNAをハイブリダイズさせ、このときサンプルDNAがビーズ上のプローブDNAと完全に相補的であれば両者は結合しビーズが蛍光を発するが、相補的でなければビーズは蛍光を発さない。この差をフローサイトメーターで測定しSNPsタイピングを行なうというものである。昨年度までに合成DNAならびにゲノムDNAにおける1箇所のSNPsタイピングには成功しており、今年度は異なる直径のビーズを利用し、複数箇所SNPsの同時タイピングの確立を目指した。それぞれのSNPs箇所に対応した直径の異なるビーズを用意し、対応するオリゴヌクレオチドプローブを固定する。それらを1つのチューブの中にいれ、ゲノムDNA中のそれぞれのSNPs領域を増幅、蛍光色素でラベリングしたPCR産物を同時にハイブリダイズさせた。直径の異なるビーズ集団はフローサイトメーターで簡単に識別する可能であった。またそれぞれのビーズ集団の蛍光量を測定、解析することで1箇所の場合と同様にSNPsタイピングすることができた。合成DNAでは3箇所まで、ゲノムDNAでは2箇所までの同時タイピングをすることができた。 以上のように本研究ではフローサイトメーターを用いたSNPsタイピング法を確立することができ、今後はさらにhigh-throughput性を高めるべく、開発を継続していく。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Furuya T.: "A novel technology allowing immunohistochemical staining of a tissue section with 50 different antibodies in a single experiment."J Histoche Cytochem.. 52・2. 205-210 (2004)
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[Publications] Takita M.: "An analysis of changes in the expression of cyclins A and B1 by the cell array system during the cell cycle : comparison between cell synchronization methods."Cytometry.. 55A・1. 24-29 (2003)