2004 Fiscal Year Annual Research Report
内モンゴル東部地域における土地政策と地域社会の変容
Project/Area Number |
02J11159
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
林 佐保 (広川 佐保) 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | モンゴル / 中国 / 経済史 / 土地 / 満州国 |
Research Abstract |
16年度実施した研究実績は以下の通りである。 研究課題「内モンゴル東部地域社会における土地政策と地域社会の変容」を実施するため、中国、日本国内において、主に内・外モンゴルの社会経済史に関わる文書収集、及び研究を実施した。 1、2004年8月19日、モンゴル自治区、内モンゴル大学主催の「内蒙古大学第四次蒙古学国際学術討論会」に参加し、そこで「薄守次与<蒙古横断>」を発表し、各国研究者と学術交流を行うとともに、自治区図書館にて、文献調査ならびに史料収集をおこなった。 2、2004年5月、満州国に赴任した日本人外交官、米内山庸夫の蔵書を調査するために、青森県立図書館米内山文庫で資料を閲覧する。報告書として「青森県立図書館米内山文庫について」(『近現代東北アジア地域史研究会NEWS LETTER』16号)をまとめた。 3、2004年6月、15年度より引き続き、満州における日本人の経済活動を調査するために、阿賀の館(新潟県)にて、満蒙関係の資料調査を実施し、当時の関係者に対して聞き取り調査を実施した。これに加え、10月2日、「日本大学文理学部新図書館完成記念事業公開パネルディスカッション<辺境>の視覚的構築-日本大学文理学部図書館所蔵「薄守次作製フィルム『蒙古横断』」をめぐって-」において「映画『蒙古横断』解説」及び,「基調報告 20世紀初頭、内モンゴル社会と日本の接点-薄守次作成『蒙古横断』をもとに-」を報告。 上記の研究に加え、1920-30年代における中華民国蒙藏院と内モンゴル王公の動向や蒙疆政権における社会構造の変化について研究を行なった。これらの成果は2005年度中に発表予定である。
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Research Products
(5 results)