2004 Fiscal Year Annual Research Report
ITS適用による都市間・都市内交通調査の高度化に関する研究
Project/Area Number |
02J20220
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Research Institution | Independent Administrative Institution Civil Engineering Research Institute of Hokkaido |
Principal Investigator |
有村 幹治 独立行政法人北海道開発土木研究所, 道路部・防災雪氷研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | ITS / 地域交通政策 / 交通観測手法 / 事業評価 |
Research Abstract |
本研究では,ITS技術を用いた地域交通政策の基礎的資料となる交通行動データの観測手法を開発する.交通は活動の派生需要であるというアクティビティアプローチの観点に立ち,その意思決定構造をIT機器により補完することで,具体的な交通政策の提言に結びつける.そのために,(1)季節別・時間帯別経路変化や目的地変化等,交通主体のフェイスシートと移動経路等から構成されるプロファイルデータの作成手法の開発,(2)GPS携帯端末等,IT機器から得られる位置情報と交通行動データの統合化手法の検討,(3)フィールド調査による交通情報提供前後の交通行動変化の観測,等を行う.技術的な課題としては,時間的・空間的に連続性を保つ動態データの高密度取得アルゴリズムの開発や,効果的な情報配信を行うタイミングの判定等が個々の研究課題となる. 研究では簡易に都市間旅行速度を測定できるプローブシステムと,停車判定プログラム等のデータ変換プログラムを構築した.ケーススタディとして、地域間交通行動を対象としたフィールド実験を行い,交通主体のルートや旅行速度,停車回数の特定,及び広域的周遊ルートのデータセットを整備した.また,積雪寒冷地域では季節や気象条件により道路環境は変化するため,このような外部の変動に対する交通行動の意志決定構造を把握した上で,ITSによる情報提供の効果を定義し,表明選好法とプローブデータを組み合わせることで,地域ITSアプリケーションの経済的評価を試みた.
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Research Products
(5 results)