2003 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク質構造の予測・シミュレーション・映像化とそのゲノム教育への応用
Project/Area Number |
02J61424
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
水谷 健太郎 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | タンパク質構造予測 / シミュレーション / 映像化 / 遠隔講義 / インターネット |
Research Abstract |
本研究では、インターネットによるゲノム教育用コンテンツとして、オンライン授業映像の撮影、編集を行ない,その映像をインターネット上でストリーミングにより提供するためのサーバシステムの設計、構築を行った。 サーバシステムは、ホームページ及び授業コンテンツの文字情報と静止画を提供するWebサーバと、動画をリアルタイムに提供するストリーミングサーバにより構成される。高速性が要求されるストリーミングサーバには,2CPUの専用システムを構築した。試験の結果,300Kbpsの高画質動画を50台のクライアントへの同時配信を確認し,遠隔授業等の利用に十分な性能が得られた。これは,使用した回線の上限であり,サーバの性能から300クライアント程度の同時配信が可能と推測される。 コンテンツは、東京農工大学工学研究科生命工学専攻で行っている、バイオインフォマティクスの講義から映像を制作した。現在までに,第1回 生命科学の中のバイオインフォマティクス,第2回 生物科学の歴史とバイオインフォマティクス,第3回 生命現象のプレーヤー,第4回 細胞間の情報伝達-システムとしての生物,第5回 細胞内の情報伝達-論理素子としての細胞,第6回 情報機械を作る仕組み,第7回 生物のデータベース,第8回 生物情報における偶然と必然,第9回 ゲノム解析のバイオインフォマティクス,第10回 タンパク質のバイオインフォマティクス,第11回 生物のネットワークとシステム,第12回 情報機械の進化,第13回 バイオインフォマティクスと社会,の13プログラムを製作し,2003年9月より遠隔講義プログラムとして運用を開始した.2004年2月までに,計7754件の実ユーザー訪問数54Gbytesの転送量を記録した。1日の平均アクセスは42.3件,ユーザー1人当りの平均視聴時間は41.6分であり,ユーザーは1回の訪問につき,約1.3本のプログラム視聴を行っていることが確認できた。 これより,ゲノム教育のオンライン講義システムが構築・運用された.
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