2002 Fiscal Year Annual Research Report
フグ目魚類を材料とした比較ゲノムによる種多様性についての研究
Project/Area Number |
02J61425
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
太田 欽也 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科・生体システム専攻・岡田研究室, 特別研究員(PD)
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Keywords | ゲノム / 進化 / 染色体 / 魚類 |
Research Abstract |
計画に従い、日本産フグ目魚類の採取、捕獲を行った。現時点において、トラフグ(Fugu rubripes rubripes)、クサフグ(Fugu niphobles)、サバフグ(Gastrophysus spadiceus)、ハコフグ(Ostracion tuberculatus)、ヨリトフグ(Liosaccus cutaneus)そしてカワハギ(Monacanthus cirrhifer)の計6種類のゲノムDNAを採取、保存している。さらに、既知のDNA配列を用いた解析も行っており、ヒト(Homo sapiens)、マウス(Mus musculus)、ラット(Rattus norvegicus)、ホヤ(Ciona intestinalis)そしてトラフグ、ミドリフグの間においてゲノム配列を比較し、本研究に適した遺伝子領域の探索を行っている。現在までに報告のある遺伝子領域のうち、Hox遺伝子は高等真核生物の間で保存性が高く、形態形成に関わることが知られていることから、形態形成と種分化機構について研究する上で重要と考えられる。よって、Hox遺伝子について研究を進める上で必要な知識、技術を習得するために、英国Oxford大学のピーターホランド(Peter Holland)教授に協力を要請し、共同研究を開始するに至った。ホランド教授の協力により、Oxford大学Depertment of Zoologyにおける研究活動を許可され、同大学における計算機器、蛍光顕微鏡、シーケンサーなどの使用許可を受け研究遂行のために必要な機器等の整備を行うことができた。
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