2002 Fiscal Year Annual Research Report
超新星残骸から高エネルギーガンマ線の観測による宇宙線起源の解明
Project/Area Number |
02J83002
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原 敏 東京大学, 宇宙線研究所, 特別研究員(PD)
|
Keywords | ガンマ線 / チェレンコフ光望遠鏡 / 超新星残骸 / 宇宙線 |
Research Abstract |
日本とオーストラリアの共同実験であるCANGAROO実験では、sub-TeVエネルギー領域での観測を目的として、10mの口径を持つCANGAROO II望遠鏡による観測を行っている。更なる詳細観測・観測可能ダイナミックレンジの拡大を達成するため、ステレオ観測を行うCANGAROO III計画により、今年度より、望遠鏡2台目での観測を開始した。 今年度は、過去ではあるが2001年に行った、SN1006の観測データの解析を新たに進めると共に、2000年の観測データの再解析を行った。残念ながら現在も解析途中である。 その後、本研究課題の経費を用いて、ステレオ望遠鏡の各種キヤリブレーショイを行うための計測システム用コンピュータを購入し、解析・キャリブレーションを進めている。 また、年度後半には、本研究課題の経費にて、オーストラリアに赴き、CANGAROO IIIステレオ望遠鏡での観測を行い、各種調整を行った。この時の観測データを日本に持ち帰り解析し、今後のシミュレーションや、キャリブレーションに必要なエレクトロニクスの実働パラメータ等を解析算出した。
|