1991 Fiscal Year Annual Research Report
分子及び分子錯体の反応と物性に関する共同研究及び研究動向調査(日英共同研究事業)
Project/Area Number |
03044148
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
井口 洋夫 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (00100826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
UNDERHILL A. ノースウェールズ大学, 教授
馬場 正昭 京都大学, 教養部, 教授 (80189729)
阿波賀 邦夫 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (10202772)
福井 一俊 福井大学, 工学部, 助手 (80156752)
MUNRO I. ダースベリ研究所, 教授
MEECH S.R. ヘリオットワット大学, 化学教室, 講師
STACE A.J. サセックス大学, 分子科学校, 上級講師
SIMONS J.P. ノッティンカ゛ム大学, 化学教室, 教授
DONOVAN R.J. エジンバラ大学, 化学教室, 教授
PHILLIPS D. インペリアルカレッジ, 化学教室, 教授
岡田 正 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40029442)
川崎 昌博 北海道大学, 応電研, 教授 (70110723)
加藤 肇 神戸大学, 理学部, 教授 (60030780)
西 信之 九州大学, 理学部, 教授 (60013538)
吉原 經太郎 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (40087507)
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Keywords | 電子励起状態 / クラスタ- / 表面状態 / フェムト秒分光 / サブ・ドプラ-分光 / 光フラグメント |
Research Abstract |
詳しくは日英科学協力事業「分子科学」事業報告書にまとめた。 1)5+5ミ-ティング及び研究動向調査。「電子構造と分子の励起状態の動的挙動」研究会はラザフォ-ド・アップルトン研究所において平成3年9月17ー18日に開催された。 英国側は表面、固相、気相の各分野の現役トップクラスと新進気鋭をそろえ、しかも第1回(1988年)ミィ-ティング英国側代表全員と新メンバ-、ラサフォ-ド・アップルトン研究所の代表者、大学院学生等総勢20名を越えた。発表者は1名を除き全員新メンバ-であり、交流を一層広げるための配慮がなされていた。 個々の講演内容は事業報告書に詳しいが、要約すると研究対象、現象、研究手法共に、本研究分野の最近の中心課題をほぼ網羅するものであり、討論とコメントは極めて盛んであった。 双方の研究者は発表・討論時間外でも極めて活発に意見を交換し、有意義であり、具体的に多数の共同研究の提案があった(事業報告書動向調査表参照)。最終結論として本会を2年後に、日本で開催することに双方で努力することとした。英国側代表者にはフィリップス教授がなることに合意した。また議長のドノバン教授から本研究分野の一層の発展を計るため予算増の希望が出された。 5名の研究者は手分けして13の大学及び研究機関を訪問しそれぞれの研究機関における研究動向を調査した(事業報告書参照)。 2)若手派遣事業。福井一俊は7月ー10月にダ-スベリ-研究所に於て放射光を用いた化合物半導体の光吸収と光電子分光測定を行い成果を得た。阿波賀邦夫は10月ー12月にノ-スウェ-ルズ大学において金属錯体におけるdーπ相互作用を通じた新規分子物性の開発研究を行い遷移金属元素をπ電子系の近傍に導入した物質系の研究を行って成果を挙げた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] T.Kobayashi,Y.Takagi,H.Kandori,K.Kemnitz and K.Yoshihara: "Femtosecond intermolecular electron transfer in diffusionless,weakly polar systems:nile blue in aniline and N,N-dimethylaniline." Chem.Phys.Lett.180. 416-422 (1991)
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[Publications] H.Kandori,K.Yoshihara,H.Tomioka and H.Sasabe: "Subpicosecond transient absorption spectrum of the excited state of a retinal protein,halorhodopsin." Chem.Phys.Lett.187. 579-582 (1991)
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[Publications] Y.Shichida,H.Kandori,T.Okada,T.Yoshizawa,N.Nakashima and K.Yoshihara: "Differences in the photobleaching process between 7-cis-and 11-cis rhodopsins:A unique interaction change between the chromophore and the protein during the lumi-meta I transition." Biochemistry. 30. 5918-5926 (1991)
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[Publications] R.Inabe,H.Okamoto,K.Yoshihara and M.Tasumi: "Femtosecond time-resolved coherent anti-Stokes Raman scattering from acetonitrile:solvent effects on the vibrational dephasing of the C=N stretching band." Chem.Phys.Lett.185. 56-60 (1991)
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[Publications] H.Petek,A.J.Bell,R.L.Christensen and K.Yoshihara: "Fluorescence excitation spectra of the S_1 states of isolated trienes" J.Chem.Phys.96. 2412-2415 (1992)
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[Publications] H.Kandori,K.Yoshihara: "Primary photochemical events in Halorhodopsin studied by subpicosecond time-resolved spectroscopy." J.Phys.Chem.