1991 Fiscal Year Annual Research Report
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03301040
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡田 宏明 北海道大学, 文学部, 教授 (50002283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 透 北海道大学, 文学部, 助手 (50202891)
岸上 伸啓 北海道教育大学, 函館分校, 講師 (60214772)
黒田 信一郎 北海道大学, 文学部, 助教授 (80003143)
宮岡 伯人 北海道大学, 文学部, 教授 (60002979)
岡田 淳子 北海道東海大学, 国際文化学部, 教授 (80050780)
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Keywords | 環極北地域 / シャマニズム / 北方先住民 / 生態と文化 / アイヌ文化 / 文化変容 / 海獸狩猟 / トナカイ飼育 |
Research Abstract |
1.文化人類学を中心として、言語学・歴史学・生態学等の関連諸分野を含めて、環極北地域の諸文化の比較研究を行う目的で、平成3年度は9月に札幌で、また2月には名古屋でそれぞれ研究集会を開いた。札幌では佐々木史郎による「シベリアの生態系と文化」をはじめ5件8人の研究報告がなされ、名古屋では、荻原真子「シベリアのシャマニズム」他5件5名の研究報告があり、活発な討議が交わされた。本年度は、シベリアとアイヌ文化に重点がおかれたが、関連領域として形質人類学・口承文芸の専門家による発表も行われた。 2.網走市の北海道立北方民族博物館で、11月初旬に開かれた北方民族シンポジウムにも、当研究チ-ム16名中9名が参加し、岡田淳子他4名が研究発表を行い、ロシア・アメリカ等の北方文化研究者と情報や意見を交換し合った。 3.同じく11月末に、札幌の北海道大学学術交流会館で、知里真志保亡後30年を記念して開催された「アイヌ語の集い」に、当研究チ-ム8名が参加し、主催者宮岡伯人をはじめ、研究発表ならびに討論に積極的に参加した。 4.平成4年4月末に刊行予定のアカデミア出版会発行「北の人類学一環極北地域の文化と生態」(岡田宏明・岡田淳子編)には、当研究チ-ム8名が12篇中の8篇を執筆し、それぞれの研究成果を世に問うことになっている。扱われる範囲も、シベリア・アイヌだけでなく、新大陸から北欧にまで及んでいる。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 岡田 宏明: "国際極北社会科学協会(IASSA)について" 極地. 53. 59-62 (1991)
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[Publications] 岡田 淳子: "アラスカエスキモ-の芸術ーその起源をたずねて" 民族芸術. 7. 36-50 (1991)
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[Publications] 岸上 伸啓: "現代カナダ・イヌイット社会における贈与交換とメッセ-ジ交換について" 人文論究. 52. 73-86 (1991)
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[Publications] 岡田 宏明: "エスキモ-研究の歩み" 「日本の民族学の歴史と現状」. (1992)
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[Publications] 岡田 淳子: "季節移動と住み替えー西南アラスカの事例" 第6回北方民族シンポシウム紀要(道立北方民族博物館). 6. (1992)
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[Publications] 渡部 裕: "アイヌの海獸狩猟と定住性" 第6回北方民族シンポジウム紀要(道立北方民族博物館). 6. (1992)
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[Publications] 岡田 宏明、岡田淳子(編): "北の人類学ー環極北地域の文化と生態" アカデミア出版会, (1992)