1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03306026
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Research Institution | Tokyo National Museum |
Principal Investigator |
高見沢 明雄 東京国立博物館, 資料部, 情報管理研究室長 (90150036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横溝 広子 東京国立博物館, 資料部, 情報調査研究室研究員 (90205229)
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Keywords | 文化財情報処理 / 画像データベース / 検索アルゴリズム / 博物館資料情報処理 / 美術館資料情報処理 / 美術史情報処理 / マンマシンインターフェイス |
Research Abstract |
研究全体計画3ケ年の第2年度に当たる今年度は,昨年度に引き続き評価用検索システム7種を迫加作成し,評価・検討を加えた。その内5種は高速応答性を重視した文字列による条件一致検索型で,2種は,非文字データ表現と理解しやすい操作性を重視してグラフィックユーザーインターフェイス(GUI)を全面的に取り入れたものとした。この検討の結果,以下の知見が新たに得られた。 ・「多機能」と「使い易さ」は矛盾する場合があること。 ・人間の視覚認識能力は予想外に高性能であり,秒速30コマ程度の視認も十分に可能であること。これは,画像検索システムにおいて画像自体による高速ブラウジングの手法が極めて有効であることを示唆する。 このことから,画像データベースシステムには文字情報データベースシステム以上に高速応答性が要求されること。 上記検討作業と並行して,ハイビジョン・ミュージアム推進協議会(APHM)企画ソフトにおける画像検索アルゴリズムと,ロンドンナショナルギャラリーに設置されたマイクロギャラリーの画像検索アルゴリズムの調査を行った。 また,構造を厳格に定義したデータベースだけでなく,多様な画像データを検索・表示することのできる市販のマルチメディアカタロギングソフトウエアの調査・検討をも行い,より柔軟なアルゴリズム構成の可能性を確認した。
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