1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03352032
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 英彦 東京大学, 工学部, 教授 (60011102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 眞治 京都大学, 工学部, 教授 (40026323)
斉藤 信男 慶応義塾大学, 環境情報学部, 教授 (10015977)
雨宮 真人 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (90202697)
村岡 洋一 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50182085)
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Keywords | 超並列処理 / 並列プログラミングモデル / 並列プログラミング言語 / 並列プログラミングシステム / 並列オペレ-ティングシステム / 超並列コンピュ-タア-キテクチャ |
Research Abstract |
本調査研究では、研究代表/分担者のあいだで2回の会合(九州と京都で開催)をもち、超並列原理に基づく情報処理基本体系の構築と関連した以下に示すいくつかの重要な研究ポイントについて、徹底的な討議を行なった。また、最後に、関連有識者を招いて、本調査研究の成果として得られた今後の研究方針についての審査を受けるための会合を開いた(東京)。この結果、今後行なうことが予定されている重点領域研究「超並列原理に基づく情報処理基本体系」における研究方針として、以下にあげる事項が採択された。1)自然界・社会などの現象を、構成要素間の相互影響の結果ととらえ、これを抽象的モデル化してシミュレ-ションで解くための研究を行う。また、プロセッサにマッピングされた結果を出力図形などに変換し画面に表示する技術等について研究を行う。2)超並列プログラミングシステムに関し、超並列プログラミング言語のコンパイラの構成法や、スケジュ-ル、負荷の均等化方策などについて言語処理系の観点から解決法を求めための研究を行なう。3)従来とは異なった制御方式を採用する必要のある超並列システムにおけるオペレ-ティングシステムのモデル化とその記述の体系化を追究する。4)VLSI技術の諸制約を考慮に入れたプロセッサ構成方式、プロセスの生成や実行管理のための高速機構、通信処理の高速化のためのパイプラインを採用した通信制御コプロセッサ、動的環境に対する仮想記憶空間やキャッシュコヒ-レンス制御法などの新しい記憶構成方式、相互結合網の研究を進める。
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