1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03402042
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平岡 正勝 京都大学, 工学部, 教授 (30025861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 譲 京都大学, 工学部, 助教授 (90109033)
武田 信生 京都大学, 工学部, 助教授 (20026256)
松井 三郎 京都大学, 工学部, 教授 (90092808)
宗宮 功 京都大学, 工学部, 教授 (60025947)
井上 頼輝 京都大学, 工学部, 教授 (90025891)
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Keywords | 環境サイクル / 物質循環モデル / 情報検索システム / 地球規模環境問題 / 地球温暖化 / 環境監視計画 / 酸性雨 / エネルギ-アナリシス |
Research Abstract |
本研究は、地球規模環境問題の内、主として「地球温暖化問題」と「酸性雨問題」に注目し、地球規模環境での物質のサイクル機構を介して、人間の諸活動が地球環境に及ぼす影響及び地球環境の変化が人間の活動に及ぼす影響の機構や程度を明らかにすると共に、人類の生存と持続的な発展とを可能にするために、地球規模での環境サイクルの機構解明とモデル化を進めることにより、地球環境の管理手法を開発することを試みている。 国際機関を中心に畜積されている地球規模環境問題に関連する情報・デ-タ、各研究担当者が所有する情報・デ-タを集積し、共通のデ-タベ-スを作成しこれを効率よく活用するシステムを構築すべく、光磁気Xウインドウ画像検索システムを導入し、入力情報を選別する手順と、デ-タを入出力する方式について検討した(平岡総括)。わが国を例に、紙資源の輸入・生産から回収・廃棄に至るシステム内での資源流動(井上)、わが国の湖沼水質変化の歴史的変遷と人間の生産活動、水質管理政策についての吟味(宗宮)、国連環境監視計画の活動を中心に地球規模での淡水水質変化を把握・評価するシステムについての検討(松井)、エネルギ-アナリシスの手法を用いた都市排出エネルギ-の構造分析(武田)、酸性雨が森林表層土壌からの塩基溶脱に及ぼす効果(森澤)、地球温暖化が上下水道システムに及ぼす影響の同定(津野)、地球規模での物質循環モデルの構築と将来予測(松岡)等について精力的に検討し、その成果を発表した。 ほぼ月に1回の頻度で、研究打ち合せ、成果報告のための研究会を開催し、研究方向・研究進行状況を確認すると共に成果の総合化の方途について検討した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 平岡 正勝: "地球環境時代における技術者の設割" 京都大学環境衛生工学研究会 シンポジウム講演論文集. 13. 1-14 (1991)
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[Publications] 井上 頼輝,森澤 眞輔: "廃棄物流れに注目した一般廃棄物処理システムのリスク評価の試み" 土木学会年次学術講演会講演集. 46. 1172-1173 (1991)
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[Publications] 津野 洋,宗宮 功: "湖沼での藻類増殖能に及ぼす酸性雨の影響" 土木学会年次学術講演会講演集. 46. 1052-1053 (1991)
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[Publications] 松岡 譲: "地球環境の今後の見通し" 環境技術. 20. 739-748 (1991)
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[Publications] 松岡 譲: "地球温暖化モデルの現状と展望" 化学工学. 55. 536-541 (1991)
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[Publications] 松岡 譲: "エドモンズ・ライリ-モデル及び温暖化影響モデルニヨル検討" 地球環境研究者交流会議シンポジウム. 2. 113-121 (1991)