1991 Fiscal Year Annual Research Report
会話分析を中心とした社会的インタ-ラクションの研究
Project/Area Number |
03451050
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
谷 泰 京都大学, 人文科学研究所・社会人類学, 教授 (60027563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
串田 秀也 愛媛大学, 法文学部, 講師 (70214947)
藤田 隆則 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (20209050)
菅原 和彦 京都大学, 教養部, 助教授 (80133685)
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Keywords | 社会的 / コミュニケ-ション / 発話行為論 / 関与水準 / 身体動作 / 文化的コ-ド / 会話分析 |
Research Abstract |
今年度は、かつてより継続的におこなっている精神病院の家族療法場面のビデオ資料蒐集にくわえ、滋賀県東浅井郡びわ町における宮座の行事「オコナイ」のいくつかの場面をビデオに記録することができた。撮影できた場面は、しめ縄づくりなどの、一日がかりのゆったりした作業、餅つきなど様式的に次々と進行していく共同作業、そして礼儀作法の形式が厳密に踏襲されなければならないような共食、などの場面である。ビデオの記録と平行して、各研究分担者は村の人びとに聞き取り調査をおこなった。祭りの手順、各村びとのはたすべき役割、祭りを伝統的なかたちで続けていくことについての意見などを集めることができた。また、これまでに祭りについて記録された資料、祭りに対する行政側の対応などの記録も蒐集した。これらの聞き取り資料、ないし書かれた資料は、ビデオに記録されたミクロな出来事を意味付けていく際の指標となるものである。現在、ビデオのトランスクリプション作業が、アルバイトの助けをもちいて進行中である。 次年度は、現地調査をさらに重ね、これまでに得られたビデオ映像に観察できる身体動作や言語音声のパタ-ンが、祭り参加者同士のインタ-ラクションのあり方をどのようにかたちづくり、参加者相互のあいだて把握されている祭りの意味とどのように関連しているかを分析していく。
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