1992 Fiscal Year Annual Research Report
市街地中心部における地下利用実態把握に関する調査研究(主として新宿新都心地区及び武蔵野市吉祥寺駅周辺地区を中心とするケーススタディの場合)
Project/Area Number |
03452234
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
中嶋 泰 工学院大学, 工学部・建築学科, 教授 (60100343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 正 工学院大学, 工学部・建築学科, 研究室員
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Keywords | 地下使用階 / 地下深度 / 地下階建ペイ率 / 地下広場 / 地下通路 / 準公共的空間 / 開放 / 地下ネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、新宿新都心地区を中心に地下利用の実態調査を実施した。 地下使用階は、最小B3階まで、最大B6階に及び、地下深度も最大23.100mに及んでいる。地下階建ぺい率(平均)についても、平均66.3%(最小46.5%、最大84.8%)と、少なくとも、地上階よりも大きく占用されていることが分る。使用目的は、駐車場、機械室(電気室、ポンプ室などを含む)がほとんどであるが、B1階においては、ロビー、展示室、会議室などにも使用されている。また特殊ケースとしては、地下広場、地下通路という形で、準公共的空間として開放されているものもある。 新宿新都心地区のケーススタディからの、今後、地下ネットワークを造る際の提言事項は次のとおりである。 (1)大規模開発では、公共用地、民地を一体的に考え、地下埋設物については、計画段階で管路配置を考えておけば地下ネットワークづくりが容易になる。 (2)街区と街区とを地下で結ぶ地下の利用計画が必要である。道路の地下を横断する歩行者通路を利用計画によって予め定めることにより、街区から街区への歩行者の交通動線をスムーズに確保することができる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] YASUSHI NAKAJIMA: "FUTURE PROSPECT FOR UNDERGROUND SPACE RESOURCESーCASE STUDY OF OYA AREA UTSUNOMIYA CITYー" URBAN UNDERGROUND UTILIZATION '91 FINAL REPORT. 108-112 (1992)
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[Publications] 中嶋 泰 共著: "副々都心中心街再生計画に関する調査研究" (財)エンジニアリング振興協会 地下開発利用研究センター. 1-139 (1992)
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[Publications] 中嶋 泰 共著: "地下大空洞を活用した奥多摩地区活性化に関する調査研究" (財)エンジニアリング振興協会 地下開発利用研究センター. 1-57 (1992)