1993 Fiscal Year Annual Research Report
北西及び中部太平洋におけるウナギ目魚類の葉形仔魚に関する研究
Project/Area Number |
03454085
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
多部田 修 長崎大学, 水産学部・附属水産実験所, 教授 (50217171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 猛 宮崎大学, 農学部・附属水産実験所, 助教授 (80183292)
石松 惇 長崎大学, 水産学部・附属水産実験所, 助教授 (00184565)
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Keywords | 葉形仔魚 / ウナギ目 / 北西太平洋 / Anguilla marmorata or celebesensis / Anguilla bicolor pacifica / 酸素消費量 / 遊泳力 / 水流と光反応 |
Research Abstract |
1)長崎大学水産学部附属練習船長崎丸及び鶴洋丸によるウナギ目魚類葉形仔魚の採集は、東シナ海、琉球海溝域、フィリピン東方海域、中部太平洋域(日本〜インドネシアのスラウイシ)において、5〜12月に行われた。 2)九州大学農学部水産学科、農林水産省水産大学校、農林水産省西海区水産研究所等が所蔵するウナギ目魚類の葉形仔魚について、形態、種組成、分布等の観察、測定、調査を行った。 3)宮崎県延岡市地先のイワシシラス漁船を用船して採集したマアナゴ、ミミズアナゴ、ハモについて、昨年に引き続いて、遊泳行動、酸素消費量の観察と測定等を行った。併せて、耳石輪紋形成機構について水槽実験を行った。 4)ウナギの産卵、仔稚魚飼育等の実験を行うために、藤田矢郎博士(前東京水産大学教授・青島海洋大学客員教授)の実地指導を得た。 以上の結果について、これまでに得られた知見は以下の通りである。 1)1990〜1992年の夏季の北西太平洋における5回の調査航海によって、計9科18種381個体の葉形仔魚が採集された。科別にみると、アナゴ科、シギウナギ科、ウナギ科が全体の約90%を占めた。 2)ウナギ以外のウナギ属仔魚は、北西太平洋において、1962〜1992年の間に、85個体が採集された。これらは形態的特徴から、長鰭型80個体と短鰭型5個体に分類され、前者はAnguilla marmorata and/or A.celebecensisに、後者はA.bicolor pacificaに査定された。今回はじめて、前者がフィリピン東方海域において、夏季に産卵することが示された。 3)葉形仔魚の遊泳力、水流と光に対する反応、酸素消費量等について解明し、耳石輪紋形成機構等の実験の結果については取りまとめ中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 神田 猛: "天然の葉形仔魚を種苗としたハモ養殖の可能性" 日本水産学会誌. 57. 397-401 (1991)
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[Publications] N.Mochioka: "Leptocephali eel larvae will feed in aquaria" Environmental Biology of Fishes. 36. 381-384 (1993)
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[Publications] 水戸 鼓: "北西太平洋におけるギンアナゴ(マアナゴ科)の葉形仔魚に関する研究" 日本水産学会誌. 60 (発表予定).
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[Publications] 神田 猛: "マアナゴ仔稚魚の遊泳能力及び水流と光に対する反応" 日本水産学会誌. 60 (発表予定).
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[Publications] T.Kanda: "Oxygen consumption of leptocephali and juvenile of Muraenichthys gymnotus21GCO5:Environmental Biology of Fishes" 36 (発表予定).