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1992 Fiscal Year Annual Research Report

骨芽細胞の遺伝子発現調節機構とその骨形成過程における生理的、臨床的意義

Research Project

Project/Area Number 03454468
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

長山 勝  徳島大学, 歯学部, 教授 (30022867)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中西 宏彰  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (00243717)
玉井 健一郎  徳島大学, 歯学部, 助手 (90243716)
里村 一人  徳島大学, 歯学部, 助手 (80243715)
後藤 裕士  徳島大学, 歯学部, 助手 (60225670)
力丸 浩一  徳島大学, 歯学部, 助教授 (40220800)
Keywordsヒト骨芽細胞 / 骨形成 / 石炭化 / PDGF / 大理石骨病
Research Abstract

骨形成を考える上で骨芽細胞に対するサイトカインの影響は重要であるとの観点から、骨基質中にも存在するPDGFのヒト骨由来骨芽細胞における増殖促進機構と遺伝子発現への影響を検討した。その結果、増殖促進機構にPDGFレセプターの持つチロシンキナーゼ活性とそれによるレセプターのチロシンリン酸化、および細胞内タンパク質のリン酸化が関与している可能性が示唆された。また、PDGF添加によるc-myc mRNAが一過性に上昇する傾向が認められたが、明らかなシグナルとしてはとらえられず現在実験を追加中である。次に、より生体内に近い骨組織形成を再現できればとの考えからヒト骨芽細胞をディフュージョンチャンバーに封入し実験動物に移植する方法で、本胞細のin vivoでの骨形成系の確立を試みた。そして、チャンバー内に生体内で見られる石炭化と類似した過程からなる石灰化物の形成を確認することができた。大理石骨病は全身性びまん性の骨硬化性変化をなす骨疾患で、破骨細胞の分化や骨のリモデリングにおける骨芽細胞の役割を研究する上で重要である。そこで大理石骨病患患者から得られた骨組織を形態学的に観察した。そして、本疾患者の骨は層板構造がきわめて不規則であり正常な骨リモデリングが行なわれていないことが推察された。また、破骨細胞はほとんど認めず骨細胞も深層に向かうにつれて次第に変性、壊死に陥り骨全体としてviabilityに乏しいことが判明した。さらに、石灰化について口腔外科疾患からもアプローチすることを試み、顎骨内部に発生し嚢胞上皮にghost cellの出現および石灰化のみられる石灰化歯原性嚢胞において、その異所性石灰化を検索し、これも基質小胞様の類球形構造物から始まることが確認された。この石灰化は上皮内にみられるものであり従来の間葉系組織にみられる石灰化との異同をさらに詳細に検討することにより石灰化機構の解明に役立つものと考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 玉井 健一郎: "培養軟骨細胞におけるレチノイン酸作用機構へのプロテインキナーゼCの関与について" 四国歯学会雑誌. 5. 77-88 (1992)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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