1992 Fiscal Year Annual Research Report
小・中学生の有酸素的作業能および運動能力の発達に関する追跡的研究
Project/Area Number |
03454535
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 寛道 東京大学, 教養学部, 教授 (60023628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 規夫 三重大学, 教育学部, 助教授 (10126998)
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Keywords | 追跡的研究 / 最大酸素摂取量 / 幼児・児童 / 発育期の運動の影響 |
Research Abstract |
本研究の目的は、幼児期から小・中学生期にかけての体力・運動能力の発達の様子を追跡的測定によって縦断的にとらえ、幼児期からの活発な身体運動の実施の影響を明らかにすることにある。測定は1980年から実施され、毎年新しい対象を増加させてきたが、1992年までに、中学3年生まで10年間の追跡測定を完了した生徒数は135名となった。また、小学生についても4・5歳の幼児期から小学校6年生まで7〜8年間の追跡測定結果を97名について得ることができ、6年間の追跡測定結果も49名について得ている。今年度の研究は、できる限り多くの追跡測定結果を得ることに最大限の努力を行なった。 三重県紀伊長島町立幼稚園、町立小学校を卆業し、今年度町立紀北中学校3年生となっている男子29名、女子18名についてトレッドミルランニング法を用いて10年目の最大酸素摂取量を測定した。男子の平均値は、2.81l/分、体重あたり量57.11ml/kg/分であり、女子の平均値は、2.31l/分、体重あたり量45.21ml/kg/分であった。これらの値は前年に比較し、男子で17.5%増(体重あたり量は13.5%増)、女子で15.5%(体重あたり量は3.4%増)となっている。 小学生については、幼児期にあまり活発な身体活動が行われなかった三重大学附属幼稚園の卆園児で、三重大学附属小学校に在学している5・6年生85名について測定し、さらに三重大学附属中学校に進学した中学1年生40名について追跡測定を実施することができた。 測定項目は、最大酸素摂取量の他、形態22項目、皮脂厚、背筋力、垂直跳、立位体前屈、立巾跳、立5段跳、シャトル走、自転車駆動アネロビックパワーなどである。 今年度の測定結果にもとづいて、個人別の発達曲線を描き、発育発達の多様な側面をアプローチしてゆく作業をすすめている。
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