1991 Fiscal Year Annual Research Report
技術者の労幼市場とそのパフォ-マンスー日英の比較研究
Project/Area Number |
03630042
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
野口 晴利 帝塚山大学, 教養学部, 教授 (00068610)
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Keywords | 研究者・技術者の労働市場 / 大卒者・大学院修了者の労働市場 / 技術融合 / 技術開発の質的分岐点 |
Research Abstract |
本年度の研究では,主にわが国における研究・技術者の労働市場に関して下記の量的分析を行った。 研究報告の第一としては,研究開発人材のストックとしての現在研究・技術者の人数の分析である。 (1)産業別研究・技術者数とその推移 (2)雇用形態別,年齢別研究・技術者とその推移 (3)大学における専門分野別研究者とその推移(ここでとくに大学をとりあげているのは,大学がそれ自身研究開発機関であるのみならず,研究技術者の主要でかつ基礎的な供給機関でもあることからである) 研究報告の第二としては,研究・技術者市場の流入に関する分析として理工系・医薬系学部の大学・大学院の卒業者・修了者の産業別就職数の分析である (1)年次別理工系・医薬系大卒者・大学院修了者の産業別・職種別就者数 (2)年次別高等工業専門学校卒業者の産業別・職種別就職者数 なお上記の研究報告においては,わが国の研究開発の質的分岐点,技術究破型から,技術融合への転換点である1980年代の研究・技術者の労働市場の動向を跡づけている。ここではとくに単一技術から多角的技術基盤へ,企業の異業種・多角状への移行を大卒者・大学院修了者の就職状況から検討しているのである。 以上の量的分析においては,参考までに諸外国の(とくにOECD諸国)関連する諸デ-タをも合せてい紹介・授付している。
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