1991 Fiscal Year Annual Research Report
日本のサイエンス・パ-クの構造と運営実態の調査研究
Project/Area Number |
03630065
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
増田 伸爾 東京工業大学, 研究・情報交流センター, 助教授 (50016573)
|
Keywords | サイエンスパ-ク / センタ-施設 / センタ-機能 / 全国実態調査 / 経営状況 / リエゾンオフィサ- / 施設デザイン |
Research Abstract |
[研究内容]日本の全サイエンスパ-クを対象として次の点について網羅的に調査を実施した。サイエンスパ-クの中核部分であるセンタ-施設についてセンタ-施設整備状況、センタ-機能、センタ-運営主体、資本金等の経営基盤、スタッフ、運営実績、運営上の問題点等の、サイエンスパ-クの構造と運営実態について調査研究を行なった。 [研究方法]代表的なサイエンスパ-クである10カ所をえらび訪問調査し、かつ15カ所のこれに次ぐケ-スについて予備的アンケ-ト調査を実施し、調査項目の選択を行なった。さらに、それらを含む全ケ-スについて上記の事項についてアンケ-ト調査を実施した。この結果についてさらに電話アンケ-トを実施するとともに、19ヵ所について訪問調査を実施してデ-タを得た。 これらのデ-タにつき、組織工学的手法により解析を加えると共に、その結果について調査対象であるサイエンスパ-クの運営責任者の意見を加味して考察と結論を得た。 [研究結果]この調査研究の結果、既略次の結果と結論が得られた。 1)日本におけるサイエンスパ-クのセンタ-施設とセンタ-機能について妥当な定義を与えた。 2)現在日本全国では46のサイエンスパ-クに、51センタ-施設が存在しこれらは計60ヵ所においてセンタ-機能を展開していること。 3)全センタ-施設について、施設整備状況、センタ-機能、運営主体、運営主体の経営基盤、運営スタッフ、運営実績運営上の問題点を明らかにし、全国網羅的な調査集計表の形に整理した。 4)3)の結果を解析し、センタ-施設の類型を求め6つのタイプに分類した。 5)センタ-施設の採算性について原因を解析した。 6)センタ-機能を構成する各機能について、収益性と運営上の問題点を一般的に論ずるとともに、運営上の工夫と具体的方法について提案した。 7)その他のサイエンスパ-クおよびそのセンタ-施設の問題点として、計画の立案、用地の選定、施設のデザイン、自主事業の企画、リエゾンオフィサ-の育成、サイエンスパ-クのアメニティデザインがあることを指摘した。 以上の結果は研究・情報交流センタ-レポ-トCRIー7 「日本のサイエンスパ-クのセンタ-施設」に報じた。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 増田 伸爾: "産官学連携のシステム解析" 研究・情報交流センタ-レポ-ト. CRIー2. (1987)
-
[Publications] 増田 伸爾: "米国の研究大学の研究費" 研究・情報交流センタ-レポ-ト. CRIー3. (1988)
-
[Publications] 増田 伸爾: "日本の寄附構座・寄附研究部門の実施の実態研究" 研究・情報交流センタ-レポ-ト. CRIー4. (1989)
-
[Publications] 増田 伸爾: "2000年のバイオ研究者予測" 研究・情報交流センタ-レポ-ト. CRIー5. (1989)
-
[Publications] 増田 伸爾: "日本のサイエンスパ-ク 1990年の現状" 研究・情報交流センタ-レポ-ト. CRIー6. (1990)
-
[Publications] 増田 伸爾: "日本のサイエンスパ-クのセンタ-施設" 研究・情報交流センタ-レポ-ト. CRIー7. (1991)