1991 Fiscal Year Annual Research Report
磁性研磨ユニットを内蔵した複雑形状部品研磨用自動機の試作
Project/Area Number |
03650101
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
佐藤 元太郎 信州大学, 工学部, 教授 (70020998)
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Keywords | 磁性研磨 / 自動機 / 電磁石 / 金型 / 磁性砥粒 / センサ |
Research Abstract |
本研究は、複雑形状部品の表面研磨加工を、磁気研磨法により行う自動研磨装置を試作しようとしたものである。以下は本年度の成果の要約である。 1)自動研磨システムの要素設計および試作 (イ)電磁石の設計、製作について電磁石の形状をC形カットコアにし、コイルの巻数はパ-ミアンス法で計算を行い3000巻とした。(ロ)電極の製作は磁東密度の影響を見るために4種類の形状を用意した。(ハ)工作物振動装置は既存の振動発生装置を組込み製作した。 2)工作物姿勢制御の自動化装置の試作 本年度は工具側の姿勢制御を試みた。この装置は二つのリンク機構を応用したもので、工具本体に回転と角度の変化を与へるものである。それらの駆動源はDCモ-タを用い、工作物表面の任意な面に対して、工具軸が常に垂直になるように制御されるものである。 3)自動研磨システムの構築 自動研磨システムは、任意の加工物形状を認識し、そのデ-タにそって、工具が加工物をならう必要がある。本年度はレ-ザ式変位センサを用い、加工物形状を認識し、そのデ-タを工具に与へる方式で構築を行った。しかしこのセンサは1.0×2.0mmのスポット径をもつレ-ザ光を測定面に反射させ、その光量で距離を測定する原理のため、加工物の形状が極端に変化している場所や加工物の縁は、正確に測定できないことがわかった。この問題を解決するには、他のセンサを用いなければならない。 4)磁性研磨材の製造法の開発実験 非磁性体である研磨砥粒に磁性を持たせるため高温高圧下で焼結、粉砕整粒する方法であるか、本年度は思うような結果が得られてないい状況であり、平成4年度も引き続き行う予定である。
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