1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03660295
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊藤 肇躬 九州大学, 農学部, 助教授 (50038246)
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Keywords | ストレス感受性琢 / ストレス抵抗性琢 / DNA診断 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ストレス感受性琢とストレス抵抗性琢の検体間において、ライアノジン・レセプタ-遺伝子に変異が存在することから、この変異をライアノジン・レセプタ-cDNAフラグメントをプロ-ブとするサザンハイブリダイゼ-ション法により検出しようとするものである。そのため、先ず、琢白血球からの高純度のゲノムDNA調製法を検討し、プロティナ-ゼ及びSDS処理とエタノ-ル沈殿操作をそれぞれ2回繰返すことにより紫外吸収曲線から見ても高純度のゲノムDNA標品を得ることが出来た。次に、その配列が決定されているcDNAの3'未端付近及び5'末端から数えて276及び1843付近の配列に相当する18mer乃至21merのオリゴヌクレオチドを合成し、これに ^<32>Pをキナ-ゼによりラベルしてプロ-ブに供した。しかし、これらのプロ-ブでは何れも満足すべきハイブリダイゼ-ションが得られなかった。その原因として、放射活性の標識が不十分であったことが確認されたことと、今一つ推定されることは18乃至21merくらいの長さのプロ-ブでは常時安定的なハイブリダイゼ-ションが得にくいということであった。そこで、次の実験では、ライアノジン・レセプタ-cDNAの3'ー末端からの配列と同じ配列を持つ30merの合成オリゴヌクレオチドをプロ-ブとして用いたところ、ハイブリダイゼ-ションが確認されたことから、現在いろいろな琢白血球由来ゲノムDNAについて上記30merオリゴヌクレオチドをプロ-ブとするサザンハイブリダイゼ-ションを実施中である。
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