1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03670116
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Research Institution | NATIONAL CARDIOVASCULAR CENTER RESEARCH INSTITUTE |
Principal Investigator |
松島 與和 国立循環器病センター研究所, 循環動態機能部, 室長 (70165819)
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Keywords | endothelin / big endothelin / couverting enzyme / pepstatin A / EDTA / phosphoramidon |
Research Abstract |
ECEの精製と酵素化学的な検討 ラット肺、腎、大動脈をhomogenizeしbigET-1を基質にしてET-1がされるかどうか調べると、肺に最も高いエンドセリン変換酵素活性は認めらた。しかし、肺については、すでに報告されているので、大動脈を実験材料に選んで。ラットの大動脈をhomogenizeし遠心分離法で得られるの膜分画にもET-1産生活性は認められた。そこでエンドセリン変換酵素活性に対する種々の阻害剤の影響を調べた。金属キレーターであるEDTA、EGTA、O-phenanthrolinを添加するとその活性は、強く抑制された。又、enkephalinaseの阻害剤であるphosphoramidonを添加しても、抑制された。次ぎに、この酵素のpH依存性を検討した。至適pHは酸性側と中性付近の2つに認められた。酸性側の活性はpepstatin Aで抑制されたことから、この活性はカテプシンD様の酵素であることが示唆された。また中性付近で観られる活性はphosphoramidon、EDTAにより抑制された。これは培養内皮細胞の膜分画ですでに報告されている酵素と良く一致した。さらに、酵素を精製するために、膜分画をTriton x-100で可溶化した。しかし、変換酵素活性は其れほど高くなかった。この酵素を精製するには、さらに変換活性が高く且つ精製が容易な臓器・組織(血液を含めて)を検索するか又は、ラットより大型の動物の大動脈からの精製を考える必要があると思われる。
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