1993 Fiscal Year Annual Research Report
地域における脳卒中発症者の機能障害状況の把握に関する研究
Project/Area Number |
03670288
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Research Institution | Oita Medical University |
Principal Investigator |
小澤 秀樹 大分医科大学, 医学部, 教授 (90204198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青野 裕士 大分医科大学, 医学部, 助教授 (80150936)
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Keywords | 脳卒中情報システム / 寝たきり防止 / 医療情報 / 地域対策 / 機能訓練事業 / リハビリテーション |
Research Abstract |
脳卒中発症後の日常生活の障害の軽減をはかることは、寝たきり防止の地域的対策として重要である。本研究では大分県の脳卒中情報システムモデル事業を支援して、地域在宅ケアシステムの作成を行った。また、地域機能訓練事業の未実施の理由を調べ、新規実施の体制整備を図った。 脳卒中情報システムでは、脳卒中患者の退院時に病院から保健所に、連絡票により在宅療養に必要な医療情報が通知されることが取り決められ、これにより保健所に情報を集中して各市町村に早期に通知されることとなった。以後保健婦の訪問指導が迅速に行われ、市町村が行う地域機能訓練事業やデイケアへの参加が円滑に受入られることとなった。これと合わせて定期的な保健婦の巡回により患者の療養状況が把握され、医療機関との連絡がとられている。さらに、患者会、家族会を組織し、ボランティアの育成へと進展してきている。 一方、大分県下では少数の市町村しか実施していないためその理由を調査した。その結果、主な理由として、首長や担当課の取り組みが遅れていたこと、理学療法士・作業療法士が確保しにくいこと、機能訓練事業の実施場所が得難いことなどがあげられた。この状況の解決を図るため、T保健所において、管内市町村の関係機関とともに、リハビリ推進運営協議会を開催して、連絡調整を行った。また、実務担当者による地域リハビリ検討会を開き、実施体制の整備と充実を図った。本年度において、運営協議会は2回、リハビリ検討会は3回開催してきたが、この間に、管内4市町村のうち、2町1村で、デイケアセンターが開設されたことを機会に地域機能訓練事業が開始された。以後、月1回継続されている。内容の検討は今後の課題である。また一方、地域機能訓練事業の未実施の他市町村への普及を図っていくことが重要と考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 山下剛,小澤秀樹,青野裕士,斉藤功,小村一寿,他: "在宅脳卒中後遺症の特性" 大分県脳卒中懇話会誌. 15. 45-48 (1993)
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[Publications] 白坂真男,小澤秀樹,青野裕士,斉藤功,後藤朗,山下剛,他: "脳卒中情報システムによる患者把握-国東保健所における現状-" 大分県脳卒中懇話会誌. 15. 49-51 (1993)