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1991 Fiscal Year Annual Research Report

潰瘍性大腸炎病因の免疫面よりの追求と自己免疫機序による疾患モデル作成

Research Project

Project/Area Number 03670386
Research InstitutionKitasato Institute

Principal Investigator

土本 寛二  北里研究所, 病院内科, 部長 (70155399)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡辺 憲明  北里研究所, 病院内科, 医長 (80167155)
日比 紀文  慶応ガンセンター, 部長 (50129623)
山田 高也  北里研究所, 病院バイオメディカル, 主任 (50191317)
鈴木 達夫  北里研究所, 病院研究部, 部長 (40072409)
濱田 慶城  北里研究所, 病院内科, 医長 (00137994)
Keywords潰瘍性大腸炎 / 大腸特異抗原 / 実験大腸炎
Research Abstract

大腸特異抗原の追求と精製(杯細胞におけるムチン抗原):ヒト大腸癌由来のムチン産生細胞株HT29ーN2を用い1)一次抗体として漬瘍性大腸炎患者血清を用いた蛍光抗体法で本症患者血清中に大腸杯細胞と反応する抗ムチン抗体を認めた。2)ムチン分画を抗原とするELISA法にて抗ムチンを測定し、本症患者の27%に抗ムチン抗体が陽性であることがわかった。3)抗ムチン抗体陽性血清を用い、 ^<35>メチオニンを用いた免疫沈降法にて本抗体の認識するムチン抗原が〉200KDのムチンであることが明らかとなった。
潰瘍性大腸炎モデルの作成:ラットの肛門より組織蛋白と結合するハプテンとしての2.4.6ーTrinitrobenzene sultonic acid(TNB)を粘膜破壊のトリガ-としての50%エタノ-ルを0.25ml注入し、またsulfnydryl blokerである3%Nーethylmaleimide(NEM)を0.1ml注腸してそれぞれ腸炎を作成した。1週、2週、4週後に屠殺して、大腸、腸間膜、リンパ節、脾臓を組織学的に検討した。TNB腸炎、NEM腸炎とともに持続する大腸の慢性潰瘍像を呈した。腸間膜リンパ節、脾臓は共に肥大していた。一次抗体として各種リンパ球、マクロファ-ジに対する抗体を用いた免疫組織化学的検討ではTNB腸炎、NEM腸炎ともT細胞およびマクロファ-ジの浸潤増加を潰瘍辺縁のみならず、近傍の正常部にも認めた。更にTNB腸炎では相対的に好酸球の浸潤が多く、NEM腸炎では相対的に好中球の浸潤が多く、陰窩膿瘍を認めた。これらの検討よりNEM腸炎の方がよりヒトの潰瘍性大腸炎に近いモデルと思われた。

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Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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