1991 Fiscal Year Annual Research Report
脳内カテコ-ルアミン動態および循環動態における青斑核の役割
Project/Area Number |
03670423
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
荒木 信夫 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70151157)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 晃一 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00203787)
濱田 潤一 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70180940)
一條 眞琴 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30129332)
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Keywords | 青斑核 / CO2負荷 / ニュ-ロン活動電位 / microdialysis / カテコ-ルアミン / norepinephrine / dopamine |
Research Abstract |
(1)CO2負荷による脳循環動態変動時における青斑核ニュ-ロン活動電位の反応性:5%CO2+air吸入前後における青斑核ニュ-ロンの活動電位の放電頻度、呼気終末CO2濃度および平均動脈血圧の変化を猫10匹において検討した。呼気終末CO2濃度は5%CO2+air吸入開始前4.7+0.1%であったが、吸入開始直後から有意な増加を示し、吸入中止直前には6.7+0.2%と最大値に達した(p<0.01)。一方、青斑核ニュ-ロン活動電位の放電頻度も5%CO2+air吸入開始直後から増加傾向を示した。さらに40秒後には放電頻度の増加は有意となり、50秒後には吸入開始前の147+22%と最大値を示した(p<005)。2分間の5%CO2吸入終了後、放電頻度は一過性に減少傾向を示したご、再び吸入開始前のレベルに復した。 (2)microdialysis法による脳内カラコ-ルアミン系物質の連続的測定に関する基礎的検討:頭頂部に直径3mmの円形開頭を行い、その部位の硬膜を切開する。同部位に直径200μmの灌流プロ-ベ(エイコム製)を挿入し、先端部を大脳皮質内に固定する。オ-トサンプラ-(エイコムMー231ー401)にて連続的に検体を採取し、その微量検体をmicrodialysis用HPLC(エイコム製)によりモノアミン分析システムを介し、カテコ-ルアミン類とその代謝産物を測定した。移動相の工夫よりnorepinephrine,dopamine,DOPAC,HVA,serotonine,5ーHIAAなどの同時測定にた。
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