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1992 Fiscal Year Annual Research Report

線形モデルによる放射線加齢の数量化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 03671085
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

近藤 久義  長崎大学, 医学部原爆資料センター, 助手 (00170431)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島崎 達也  長崎大学, 医学部原研放射, 教務員
三根 真理子  長崎大学, 医学部原爆資料センター, 講師 (00108292)
井関 充及  長崎大学, 医学部原爆資料センター, 助手 (50176252)
岸川 正大  長崎大学, 医学部原爆資料センター, 助教授 (80112374)
奥村 寛  長崎大学, 医学部原爆資料センター, 教授 (00073130)
Keywords放射線加齢 / 血清成分 / 時系列変化 / accelerated aging / 老化促進モデルマウス
Research Abstract

老化促進モデルマウスと考えられているSAM-P/1の血清成分を経時的に測定し、放射線加齢の有無およびその現れ方を調べた。SAM-P/1の血清成分のうち、総コレステロール、無機リン、アルブミン、血糖、GOTは測定値と週齢の間に有意な線形関係が認められ、SAM-P/1の加齢の指標として利用できることが判明した。
前述の5項目について、照射線量(0,2,3,4Gy)別に、測定値の週齢に対する線形回帰式を求め、回帰係数を比較した結果、以下の知見を得た。
1.無機リンでは、放射線による加齢促進が認められ、その現れ方は、線形関係における傾きを変化させるaccelerated agingである。
2.無機リンでは、1Gyの放射線によ、測定値の週齢に対する傾きが約46%急峻になる。
3.総コレステロール、アルブミン、血糖、GOTでは放射線による加齢促進は認められない。
SAM-P/1の血清成分の中で放射線加齢の有無に違いがあったことから、放射線加齢の出現は加齢の指標とした項目によって差があると考えられる。また、ヒト(放射線技師)で観察された、放射線加齢の現れ方がpremature agingであったのに対して、本研究ではaccelerated agingが観察されたことから、ヒトとSAM-P/1では放射線加齢が異なる可能性が示唆された。
本研究で得られた知見を、より確かなものにするために、異なる照射線量での実験および他の系統のマウスを使った実験が必要であると考えられる。

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Published: 1994-03-22   Modified: 2016-04-21  

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