1991 Fiscal Year Annual Research Report
複製欠陥ヘルペスウイルスをベクタ-に用いたヒトHPRT遺伝子の神経細胞への導入
Project/Area Number |
03671166
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
日高 雄二 帝京大学, 医学部・第3内科, 助教授 (40173182)
|
Keywords | 遺伝子移入 / HPRT / ヘルペスウイルス |
Research Abstract |
この研究テ-マの目的はヒトのヒポキサンチグアニンフォスフォリボシルトランスフェラ-ゼ(HPRT)遺伝子をHPRT欠損培養細胞に導入することである。その際、ベクタ-としてヘルペスシンプレックスウイルス1型の変異株(宿主細胞内で感染性のウイルスを複製できない)を用いることにより、ヘルペスウイルスの病原性のために細胞が損傷されないようにHPRTの活性を回復させる。研究代表者はpBR322にウイルスのチミジンキナ-ゼ遺伝子を含むDNA断片をもつプラスミッドpX1のチミジンキナ-ゼ遺伝子の上流に、ヒトHPRTプロモ-タ-、ヒトHPRT遺伝子を組み込んだプラスミッドと、ヒトHPRTプロモ-タ-の代わりにヘルペスウイルスのチミジンキナ-ゼプロモ-タ-をもつプラスミッドを作成した。さらに発現のインジケ-タ-とするためにヒとHPRT遺伝子の代わりに代腸菌ガラクトシダ-ゼ遺伝子を組み込んだプラスミッドも作成した。その3種類のプラスミッドをそれぞれn504株のD と混合して単層V27細胞にトランスフェクトさせていわゆるホモロガスリコンビネ-ションによって組換えウイルスをつくり、サザンブロットにてヒトHPRT遺伝子あるいは大腸菌ガラクトシダ-ゼ遺伝子をもつウイルスプラ-クを選択した。ウイルスの精製過程においては3種類の非感染性組換えウイルスは比較的安定であることがわかった。現在Vero細胞と培養神経細胞株4Cにおける発現を調べている。
|
Research Products
(1 results)