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1992 Fiscal Year Annual Research Report

食物繊維構成多糖の微細構造

Research Project

Project/Area Number 03680054
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

加藤 陽治  弘前大学, 教育学部, 助教授 (20194863)

Keywords食物繊維 / 多糖類
Research Abstract

各種植物性食品の食物繊維を構成している多糖類の種類を調べるために、日常の食生活で摂取する機会の多いものを材料に選び、水可溶性および水不溶性食物繊維画分に分画後、各画分を構成する多糖類について分析した。その結果、大きく、(1)穀類に代表されるβー(1→3),(1→4)ーDーグルカン、アラビノグルクロノキシラン、およびセルロースを主構成多糖類とするグループと、(2)葉菜類に代表されるポリガラクツロン酸、アラビノガラクタン、キシログルカンおよびセルロースを主構成多糖類とするグループに分類できることがわかった。
食物繊維構成多糖類の微細構造解析に有効な酵素標品を検索するため、市販の各種炭水化物加水分解酵素標品(サンザイム1000、メイセラーゼP、マセロチームS、ドリセラーゼ、トヨセルラーゼ、セルラーゼAPー3およびペクチナーゼ等)を、前述(1)の代表としてイネ、(2)の代表として緑豆を選び、それぞれから調製した水不溶性食物繊維画分に直接作用させ、各々の水不溶性画分の重量減少率と繊維構成多糖類の減少率を調べた。その結果、メイセラーゼPとドリセラーゼがともに、イネと緑豆の水不溶性食物繊維構成多糖類すべてを加水分解することがわかり、構造解析に有効な酵素が含まれる可能性が示された。現在、有効酵素の検索を行っている。
現在精製中の各種酵素標品や恵与された各種微生物由来の酵素標品を用いて、各種多糖類、特に、最近、ペクチン同様壁の強度(軟化)に重要な働きをもつことが示唆されているキシログルカンを中心に構造解析を行い、植物間での比較を行う予定である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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