1992 Fiscal Year Annual Research Report
高速道路の交通緩和を目指した乗継ぎシステムについての研究
Project/Area Number |
03805045
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐佐木 綱 京都大学, 工学部, 教授 (20025836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹林 幹雄 京都大学, 工学部, 助手 (80236497)
川崎 雅史 京都大学, 工学部, 助手 (20195077)
秋山 孝正 京都大学, 工学部, 講師 (70159341)
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Keywords | 乗継ぎ制 / 都市高速道路 / ニューラルネットワーク / 経路選択 / 情報提供 |
Research Abstract |
本研究における「乗継ぎシステム」とは、都市高速道路の利用において部分的な一般道路利用を認め、渋滞の軽減、円滑交通流の回復を意図したものである。第1部で明かとなった事項としては、まず現状の都市道路網においては高速道路の乗継ぎシステム導入の可能性が高く、本研究で提案した「乗継ぎシステム」は現行の高速道路料金制度の是正になるとともに、隘路区間の交通渋滞の軽減が可能で、結果として都市道路網の有効利用を期待できる。また、ニューラルネットワークを用いて高速道路の渋滞量推計を行った結果、従来の線形重回帰分析などと比較して精度の高い記述が可能であることがわかった。手法的には、今後非線形・非定常な因果関係を有する現象記述への応用が期待される。また、高速道路で乗り継ぎを行う場合、「1箇所」で乗り継ぎを行う場合、交通渋滞の軽減効果は小さいが、「2箇所」で行う場合は、その効果が大きく向上することが分かった。このため、今後、都市高速道路においてさらに複数箇所の乗り継ぎを実施すれば、相当大きな交通制御効果を得ると期待される。第2部では、乗継ぎ制のもとでは現行の料金体制の場合と比較して均衡経路所要時間の短縮が認められた。均衡配分の場合、合理的利用者行動のもとでは、料金額に対する交通抵抗の解除がネットワーク全体として、効率的な経路選択を発生することがわかった。また、乗継ぎ制度をシステム化して情報提供との有機的な結合について、モデル化して検討した結果、情報提供の形式および信頼性などに対して関係が深く、実際には時間帯を考慮するため、一般道路と高速道路の交通条件差が、かなり顕著に出現した場合に、乗継ぎ性導入の可能性が高くなることが示唆された。
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[Publications] 秋山 孝正 邵 春福: "都市高速道路の交通渋滞推定法に関する考察" 日本道路会議,一般研究論文集. 19. 1240-1241 (1991)
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[Publications] 秋山 孝正 邵 春福: "ニューラルネットワークによる交通渋滞量推定について" 土木計画学研究・講演集. 14. 417-424 (1991)
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[Publications] 秋山 孝正: "ファジィ所要時間に基づく経路選択行動の分析" 第34回システムと制御情報学会研究発表講演会講演論文集. 3-4 (1992)